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2022.06.13マウスピース矯正ワイヤー矯正小児矯正後戻り矯正部分矯正

気になる歯並びは自分で治せる?良い歯並びのための生活習慣とは?

「気になる歯並びを自分で治せたら…」「矯正治療で歯が動くなら、今の歯並びも自力で治せるのでは?」そんな風に考えたことはありませんか?ここでは、歯が動く仕組みや、良い歯並びのための生活習慣についてご説明します。

もくじ

1歯はどうやって動くの?

2歯並びは自分で変えることができる?

3歯列不正を予防することができる?

4歯並びを治すトレーニングがある?

5まとめ

1.歯はどうやって動くの?

まずは、歯が動く仕組みについてご説明します。通常、歯の根っこはあごの骨(歯槽骨)に支えられるようにして生えています。

そして、歯の根と歯槽骨の間にはクッションのような役割をする歯根膜(しこんまく)と言われる組織があります。ものを噛んだ時にこの歯根膜が刺激を吸収し、歯槽骨へと直接刺激がいかないようにコントロールしています。

歯の断面図

矯正治療を始めて矯正力が歯にかかると、押された側の歯根膜が縮んで歯の周りのあごの骨が吸収されます。逆に離された側の歯根膜は伸び、歯の周りのあごの骨を作ります。このようにあごの骨の吸収と再生を繰り返して1ヶ月に約1ミリ程度歯が動きます。矯正治療において、ワイヤーやマウスピースを新しいものに変えた時に痛みが生じるのは、歯が動き歯根膜に力がかかるためです。

ワイヤー矯正の場合は歯科医師が1ヶ月に1回のペースでワイヤーを新しいものに交換し、少しずつ歯を理想の位置に並べていきます。マウスピース矯正の場合は、理想の歯並びに変えているマウスピースを1段階ずつ自分で交換しながら治療を進めていきます。

早く動かしたいからと強い力をかけすぎると骨の吸収と再生がうまくいかずに、歯をグラグラさせてしまったり、歯周病の原因となったり様々なリスクがあるのです。

2.歯並びは自分で変えることができる?

ばなな歯科・矯正歯科恵比寿のインビザライン

結論から言うと「矯正装置をつけなくても歯は動きます」。

しかし、理想の位置に自分で歯を動かすことはできません巷では「自分でずっと歯を押していたら出っ歯が治った」「すきっ歯が治った」という話もあるようですが、それは力を加えられた歯だけが微妙に動いているだけで、正しい位置に並んだということではありません。むしろ、歯や歯の周りの組織に異常な負担をかけてしまっている可能性もありますので、自己流で歯を動かそうとするのはやめましょう。

また、一本の髪の毛が口の中に入っただけでも強い不快感があるように、口の中の感覚は繊細で、少しの異変にも強い違和感を覚えます。歯を1ミリ動かすと今までと噛み合わせが変わったことにも気づきますし、噛み合わせの場所が悪いとあごの関節に痛みが出ることもあります。

矯正治療を始める際には、初めに検査に基づいた診断が必要です。歯並びを治したいと考えるのであれば、まずは歯科医師に相談することをお勧めします。

>>>ワイヤー矯正やマウスピース矯正についてはコチラ

3.歯列不正を予防することができる?

歯並び・噛み合わせが悪いことを専門用語で歯列不正(しれつ不正)といいます。現在の歯並びを自分の力だけできれいに並べることはできませんが、日常の癖や生活習慣を改善することで歯列不正を予防することができます

・噛む力を鍛える

昔に比べて柔らかい食べ物が多くなっており、噛みごたえのある食べ物は少なくなってきました。幼少期から舌で押しつぶせば食べられるものばかりを食べていると、あごが成長せず、歯が並ぶスペースがなくなって歯並びがでこぼことしてしまうのです。いりこやこんぶ、スルメイカなどしっかり噛んで食べるものもバランス良く食事に取り入れていきましょう

・指しゃぶりに注意する

赤ちゃんにとって指しゃぶりは、精神的に安心する行為として知られています。小さいうちに無理に辞めさせようとするとそれがストレスになり、逆効果となってしまうこともあります。ただ、前歯が永久歯が生え変わる頃(大体5〜6才で上の前歯が生え変わります)の指しゃぶりは、歯列不正の原因になります。指しゃぶりは、上の前歯を指で押し、下の前歯を後ろに倒してしまう原因となる可能性も高いのです。出っ歯は審美的にも気にされる方が多い歯列不正のひとつですが、前歯で噛むことができず奥歯に負担がかかる良くない噛み合わせでもあります。あまりにも長い期間指しゃぶりがやめられない場合は、歯科医師に相談をしましょう。

・正しい舌の位置を覚える

舌の力は意外に強いのです

舌の動きに癖があると、乱れた歯並び・噛み合わせの原因となります。リラックスした状態で唇を閉じてみてください。今、舌はどこにありますか?唇を閉じた時の舌の正しい位置は、上の前歯の裏側にある膨らみに舌の先端がくっついている状態です。舌に力が入っておらず、だらんと下に落ちている状態や、上の前歯と下の前歯の間に舌を挟んでいると、歯並びが乱れる原因となります。また飲み込むときに前歯の間に舌を挟んだり、前歯を舌で押してしまったりする癖も良くありません。飲み込む際も舌は上あごにつけている状態を意識しましょう。舌の癖は無意識のうちに行ってしまうので、舌の動きを意識してまずは癖があるかどうか把握することが大切です。

・鼻の通りをよくする

慢性的な鼻炎は耳鼻科を受診しましょう

本来、人間は鼻で呼吸をすることにより、外部からの異物(花粉・黄砂・ほこりなど)を体の中にいれないようにしています。しかし、慢性的に鼻炎があると、鼻呼吸が苦しいために、口呼吸になってしまいます。口呼吸は外部からの異物を直接体の中にいれてしまう他、口の中が乾燥してプラーク(歯垢)がつきやすくなり、歯周病やむし歯のリスクを高めてしまうのです。それだけではなく、口が常にぽかんと開いている状態になると、口周りの筋肉や舌の筋肉が衰えてだらしない印象になってしまいます。

「口は閉じ、舌は上の前歯の裏側の膨らみにつける」という習慣には鼻呼吸が前提です。鼻呼吸ができない場合は耳鼻科を受診し、口呼吸ができるように適切な治療を受けましょう。

矯正治療をして綺麗な歯並びになったとしても、このような歯にとってよくない習慣があると、ふたたび元の歯並びに戻ってしまいます。ご自身で意識して改善できる癖・生活習慣は早めに無くすようにしましょう。

4.歯並びを治すトレーニングがある?

前項で書いたような歯並びを悪くしてしまう習慣のことを態癖(たいへき)、舌の癖を舌癖(ぜつへき)といいます。日常の中で無意識に行われている態癖や舌癖を治すトレーニングをMFT(口腔筋機能療法)といいます。

MFT(口腔筋機能療法)とは?

MFTとは、お口周りの筋肉トレーニングです。口周りの筋肉や舌、唇などの筋肉を正しく機能させることで、矯正治療をスムーズに進めたり、矯正治療後の後戻りを防いだりする効果があります。習慣化された癖はなかなか取り除くことが難しいのですが、根気強くトレーニングを重ねることで必ず改善させることができます。ただし、トレーニングの時間だけ練習をしてもそれが習慣化されなければ意味がないので、患者さん自身が常に意識するというところがMFTの大切なポイントです。患者さんの年齢によっては、ご家族のサポートも欠かせません。

・表情筋が鍛えられ、自然で素敵な表情になる
・食べ方がきれいになる
・発音が良くなる
・正しい発育が期待できる
MFTのメリット

>>>日本口腔筋機能療法学会

トレーニングの一例をご紹介します。

スポットポジション

舌の位置を覚えるトレーニングです。舌が常に置かれている正しい位置は上の前歯の裏の膨らみです。このくぼみをスポットポジションといいます。はじめは、トレーニング時にスポットの正しい位置を木の棒などで確認し、慣れてきたら常に舌の位置をこの位置に置くことを意識しましょう。

ポッピング

舌を持ち上げるトレーニングです。舌全体を上あごに吸い付けるように持ち上げ、最後に下にはじいて『ポンッ』と音を出します。1日10~15回くらいが目標です。

バイトホップ

舌を常に上にあげておくためのトレーニングです。舌全体を上あごに強く吸い付け奥歯で噛みます。そして口を大きく開けて勢いよく下に降ろし『ポンッ』と音を鳴らします。はじめは筋力が弱く大きな音が鳴らないことがほとんどですが、トレーニングを重ねると大きな音が鳴るようになります。

他にもトレーニングの方法はたくさんあります。歯並びを悪くさせないようにするため、舌や唇のトレーニングが必要な人は指導を受けましょう。また、小児の場合は自分ではその癖に気づきにくいことが多いです。その場合、保護者がよく観察し、歯列不正となる原因をなるべく取り除いてあげましょう。

次の表で当てはまることがあれば、歯科医師に相談してください。

鼻炎食事中の音が気になる
口がいつもぽかんとあいている食べこぼしが多い
喋るときや唾を飲み込むときに
舌が前に飛び出ている
食べるのが早い、若しくは遅い
食事の際、口を開けて食べている指しゃぶりをしている

5.まとめ

何気なく過ごしているこの時間にも歯にはいろいろな力が加わっていて、歯並びは変わる可能性があるのです。そして、自己流で無理な力を加えると歯にとってはよくない結果につながるとがお分かりいただけたかと思います。歯を綺麗に並べるためには、治療計画に基づいて複雑な動きを少しずつ加えて歯を動かしていく必要があり、自力で理想の位置に歯を動かすというのは不可能です。

今は治療技術も進歩し、ワイヤー矯正以外にもマウスピースで矯正ができるケースも増えてきました。もし歯並びで気になったら、歯科医院を受診し、正確な診断を受けましょう。

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