2023.04.12マウスピース矯正後戻り矯正歯科矯正部分矯正
マウスピース矯正にデメリットはある?始める前にチェックしたいポイント


マウスピース矯正を考えてるけど、デメリットはあるの?
そう悩んでる方も多いのではないでしょうか。
矯正は費用や期間がかかりますので、きちんと納得してから始めたいですよね。
この記事ではマウスピース矯正のデメリットについて詳しく解説していきますので、参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
マウスピース矯正にもデメリットがある

矯正していることが目立たずに治療を進められたり、自分で矯正装置を簡単に着脱できたりとメリットがたくさんある矯正方法として近年人気があるマウスピース矯正。そんなマウスピース矯正にもデメリットはあります。この記事では、それぞれのデメリットについて解説します。
1日20時間以上着ける必要がある
ワイヤー矯正とは違い、マウスピースは着脱が自分で自由にできるぶん、患者さまの協力度によって歯並びの具合に差が出てしまうことがデメリットの一つです。
マウスピース矯正はマウスピースの種類にもよりますが、基本20時間以上つける必要があります。食事や歯磨き以外はマウスピースを外してはいけません。
ただし言い換えると、自由にマウスピースの着脱ができて食事や歯磨きが思う存分行えることがメリットと言えるでしょう。
マウスピース矯正に向いていない歯並びがある
マウスピース矯正は、適応症例が限られます。
以前と比較すると、アタッチメント(エンゲイジャー)の装着などによって適応症例の範囲が広くなってきました。ただし、現在でもマウスピース矯正よりワイヤー矯正の方が向いているというケースは多くあります。
ワイヤー矯正の方が向いているケース
- 抜歯をしなければいけない歯がある場合
- 骨格に問題がある場合(下顎前突など)
- インプラントが多数入っている場合
- 重度の歯周病が進行している場合
骨格に問題がある場合は、外科矯正も必要になる場合がありますので下記の資料も参考にしてくださいね。
参考:顎変形症など骨格的要因が強い症例の外科矯正治療 | 矯正歯科 | 神奈川歯科大学附属横浜クリニック
予定通りに動かない場合は作り直しになる
マウスピース矯正は、治療で使用するマウスピースを一度に全て(もしくはある程度の枚数)を作成します。
その数はおよそ6枚~50枚ほどです。矯正を開始して、約1〜2週間に1回のペースで新しいマウスピースに交換していきます。
その際に、矯正の途中で予定通りに歯が動かない場合は、マウスピースを新しく作り直す必要があります。
シミュレーション通りに歯が動かない主な原因は以下の通りです。
- 装着時間が守られていない
- 付けたり、付けていなかったりを繰り返している
- マウスピースの順番を間違えた
- マウスピースを紛失・破損した
歯科医師の指示通りにマウスピースを装着していないと、予定通りに歯が動きませんので正しい装着時間を守りましょうね。
ばなな矯正歯科恵比寿で扱っているマウスピースの1つにaaligner(エーアライナー)があります。
aalignerは、一度に最後までのマウスピースを作ることはせず、経過を見ながら1〜3枚ずつマウスピースを作るため、途中のずれを都度修正しながらマウスピース矯正を進めることができるというメリットがあります。
その分、通院回数は多くなりますが、確認しながら動かしていくことができるという特徴を持っています。
仕上がりの綺麗さはワイヤー矯正に劣る
ワイヤー矯正で対応すべきところを、無理やりマウスピース矯正で対応してしまった場合は、仕上がりの綺麗さに違いが出てくる可能性があります。
また仕上がりのゴールを歯科医師ときちんと共有できていなかった場合も、仕上がりに不満が残ってしまう結果の1つです。
矯正を行う際には、どの矯正方法が適しているのかを歯科医師に診断してもらいましょう。
参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会 ポジションステートメント マウスピース型矯正装置による治療に関する見解
マウスピース矯正のデメリットを解消するには?

マウスピース矯正のデメリットを解消する方法は以下の4つです。それぞれの方法について解説します。
アプリか手帳を活用する
マウスピース矯正を始めるにあたって、アプリを活用することをおすすめします。
「TrayMinder」というアプリで、マウスピースの自己管理ができるアプリです。
※当院のアプリではありません。
主な機能としては
- マウスピースを何時間装着しているのかを確認できる
- 次のマウスピースへ交換するお知らせ通知がある
- カレンダーでマウスピースの交換のタイミングを確認できる
- 歯のセルフィー(自撮り)を使って矯正の進行状況を確認できる
などがあります。
マウスピース矯正は自己管理がとても大切です。このアプリは、マウスピース矯正を行うにあたって最善の治療結果が得られるようサポートしてくれますよ。
もしくは、手帳にマウスピースの装着時間や、次のマウスピースに移行した日にちを記録することもおすすめです。
自分の歯並びがマウスピース矯正に適しているか確認する
マウスピース矯正は適応症例が限られるので、自分の歯並びがマウスピースに適しているか事前に確認しておく必要があります。
歯並びや骨格の状態によってマウスピース矯正では対応できない症例もありますので、事前に歯科医師に相談してみましょう。
参考:マウスピース矯正ができない例を紹介!部分矯正と全体矯正の違い
結婚式や卒業式など期限がある場合は早めに始める
結婚式や卒業式など、「ここまでに矯正を終わらせたい!」と期限がある場合は、早めにマウスピース矯正を始めることをおすすめします。
それはマウスピース矯正は歯並びを整えるのに、約3ヶ月~2年ほど期間がかかるからです。
大きな見た目の変化を望むほど、治療期間は長くなると考えて良いでしょう。
そして基本的にはマウスピース矯正が終わったら、整えた歯並びを固定するのに保定装置を装着する必要があります。
保定にかかる期間は個人差はありますが、矯正装置を付けていた期間とほぼ同じ期間が必要と思っておくといいでしょう。
矯正にかかる期間から矯正後の保定にかかる期間をふまえて、早めにマウスピース矯正を始めることをおすすめします。
治療で重視したいことを歯科医師とよく話し合う
マウスピース矯正を始めるにあたって、治療で重視したいことを歯科医師とよく話し合いましょう。
例えば
- 自分の歯並びがマウスピース矯正に適しているのか
- 期間はどれぐらいかかるのか
- 痛みはどのような感じなのか
- 費用はどれぐらいかかるのか
など、気になることを歯科医師に相談してみてください。
そして、「なりたい自分」をしっかり歯科医師に伝えて、治療後のゴールが「なりたい自分」になれるのかを歯科医師とよく話し合って納得してから、マウスピース矯正を始めることが大切です。
マウスピース矯正のデメリットを理解しないとどうなる?

治療期間が長くなる
マウスピース矯正は1日20時間以上の装着が守られていないと、目標通りに歯が動かなくなるので治療期間が長くなってしまいます。
マウスピース矯正は自己管理が必要なので、歯科医師の指示通りに正しい時間でマウスピースを装着するように心がけましょう。
シミュレーションに準じた歯並びにならない
マウスピース矯正を行う際に、どのように歯を動かしていくのかを歯科医師も患者さまも確認することができます。
ただし歯科医師の指示通りにマウスピースを装着していないと、そのシミュレーション通りの歯並びにならなくなってしまう可能性があります。
※指示通りにマウスピースを装着していたとしても、様々な理由によりシミュレーション通りの歯並びにならないケースもあります。ばなな矯正歯科恵比寿では、シミュレーションのご説明時にリスクなどをお伝えしています。
治療途中で歯並びに誤差が出てしまった場合には、新しくマウスピースを作り直す必要があります。シミュレーションに準じた歯並びになるように、正しい時間でマウスピースを装着することが大切です。
自分のイメージしていた歯並びにならない
自分のイメージしていた歯並びにならない原因は、以下の2つです。
- ワイヤー矯正で適応すべき歯並びをマウスピース矯正で治療した場合
- マウスピースを正しい時間で装着しなかった場合
自分の歯並びがマウスピース矯正で適応できるのかを、歯科医師に判断してもらいましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回解説した内容をまとめます。
・マウスピースは1日20時間以上着ける必要がある
・マウスピース矯正は適応症例が限られる
・結婚式など期限がある場合は早めにマウスピース矯正を始める
・歯科医師に「なりたい自分」をしっかり伝える
マウスピース矯正は自由に装置を取り外しできるぶん、自己管理がとても大切です。
矯正にかかる期間や料金なども歯並びの状態によって変わりますので、まずはカウンセリングで自分の悩みや気になっていることを歯科医師に伝えましょう。
ばなな矯正歯科恵比寿では、公式ホームページ・メール・電話・LINEからのご予約で初回カウンセリングが無料で受けられます。
歯並びの悩み、不安、聞いてほしいことなど、ささいなことでも構いません。マウスピース矯正を検討中の方は、ぜひ当院へご相談くださいね。