2023.04.29マウスピース矯正歯科矯正部分矯正
マウスピース矯正で起こり得る5つの違和感とやわらげる方法を紹介


マウスピースをつけると歯がむず痒い感じがする…

マウスピースの違和感はどのくらいで慣れる?
このような悩みはありませんか?
マウスピース矯正は口の中に大きな装置を入れるため、違和感を覚えることがあります。1週間もすれば慣れて普段通りに生活ができるようになりますが、その間は不安になる方も少なくありません。
そこで本記事では、以下の内容を紹介します。
- マウスピース矯正で生じる違和感
- 違和感はいつまで続くのか
- 違和感をやわらげる方法
マウスピース矯正を検討している方はもちろん、矯正中の方もぜひ参考にしてください。
この記事の目次
マウスピース矯正で生じる5つの違和感

マウスピース矯正とは読んで字の如く、マウスピースを使って歯並びを整える矯正方法です。ステップごとに新しいマウスピースに交換して、少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正と違って違和感が少ないと言われていますが、歯並び全体を覆うため以下のような違和感が生じることがあります。
歯が締め付けられる
歯がむずむずする
吐き気がする
噛み合わせが合わない
歯が浮いているような感覚
歯が締め付けられる
マウスピースは理想の歯並びに近づけた形をしており、現在の歯並びよりもズレがあります。それにより歯に矯正力を加えられるのですが、装着時に歯並び全体が締め付けられる 「キツさ」を覚えることがあります。
ほとんどの場合、2~3日程度で慣れてくるので過度な心配はいりません。1週間も経てば日常生活は問題無く過ごせます。
ただし、1週間以上締め付けられる感覚がある場合は、何かしら問題が生じている可能性があります。そのまま継続してしまうと計画通りに進まないこともあるので早めに受診し、歯科医師に相談しましょう。
歯がむずむずする
マウスピースをつけてからしばらくすると、歯がむず痒くなるという方もいます。特に歯が動き始めるときに感じることが多いです。
今までにない感覚のため心配になる方もいるかもしれませんが、ほとんどの場合2~3日程度でおさまります。
吐き気がする
マウスピースをつけると吐き気がする方もいます。人は口の中に異物が入ると、本能的に排除しようとして吐き出そうとする生理的反射があるのです。これを「嘔吐反射」と言います。
矯正用のマウスピースは非常に薄い素材でできているため、嘔吐反射が出にくいです。また、嘔吐反射が出たとしても、奥歯の部分をカットすることで対処できる可能性もあります。
ただし、歯並びによっては奥歯の部分をカットすることができません。カットすることで歯を動かす十分な力がかからなくなってしまうためです。
また、装着時間を徐々に伸ばしていくことでマウスピースに慣れていくという方法もあります。
嘔吐反射がある方でマウスピース矯正を検討している方は、試しにマウスピースを作り、つけても大丈夫なのか確認してから治療に臨むと良いでしょう。
カウンセリング時に必ず嘔吐反射が心配なことを歯科医師に伝えてくださいね。
噛み合わせが合わない

マウスピースをつけたときに噛み合わせが高く、合わないと感じることがあります。
マウスピース矯正のブランドによって異なりますが、マウスピースの厚さは約0.5〜0.8mm程度と薄いものです。しかし、上下合わせるとその厚みは約1mmになるため、違和感を持ちやすくなります。
歯が浮いているような感覚
歯が動き始めると、歯が浮いているような感覚を持つことがあります。この場合、3日~1週間程度でおさまります。
しかし、歯を支えている骨と歯の根っこにある「歯根膜(しこんまく)」に問題があったり、歯の根っこに膿が溜まっていたりすると、歯が浮いたような感覚を持つことも。
この場合は、治療が必要になるケースもあるので、歯が浮いているような感覚が1週間以上続くときは歯科医師に相談しましょう。
参考:マウスピース矯正とは?併せてばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正をご紹介
マウスピース矯正の違和感はいつまで続く?

違和感は最初の3日間は感じやすく、1週間程度で慣れる方がほとんどです。不安になる方もいますが、まずは1週間しっかりつけて様子をみてください。初日よりも3日目、3日目よりも5日目と徐々に慣れてくるはずです。
ただし、1週間以上たっても慣れない、違和感が痛みになった場合は、マウスピースや歯に問題がある可能性があります。次の通院日まで我慢せず、担当の歯科医師に相談しましょう。
マウスピース矯正の違和感が出やすいとき
マウスピース矯正は以下の場面で違和感が出ることがあります。
はじめてマウスピースをつけたとき
はじめてマウスピースをつけたときは、歯が動き始めるので違和感を持ちやすいです。最初の3日間は続くことが多く、次第に慣れて1週間程度で気にならなくなります。
違和感が強いからといって、自己判断で外して過ごすのは避けましょう。
マウスピースを交換したとき
マウスピースを交換したときは歯に矯正力が加わるため、違和感が出やすくなります。歯が動いていくにつれて違和感はおさまりますが、その違和感が強い痛みの場合は計画通りに進んでいない可能性があります。
無理につけ続けるのではなく、1つ前のマウスピースに戻して担当の歯科医師に相談しましょう。
IPR(ディスキング)をしたとき
IPRとは、歯を並べるスペースを確保する際に行われる処置のことです。「ディスキング」とも呼ばれており、歯と歯の間を0.1〜0.4mm程度とほんの少しだけ削って歯を並べやすくします。
歯の健康に影響はありませんが、処置の際に機械を使用して多少の刺激を加えるため、処置後に違和感を持つ方もいます。
アタッチメント(エンゲージャー)をつけたとき
アタッチメントは歯の表面につけるため、慣れるまでの3日程度は違和感を持ちやすいです。
また、頬の粘膜に触れると痛みを伴うこともあります。ただ、マウスピースで被せてしまうので、触れたときの違和感は気にならなくなります。
*アタッチメント(エンゲージャー)とは歯を動かすためのサポートとして歯の表面につける白い突起物のことです。マウスピースと歯をしっかり密着させる目的でつけることもあります。 参考:ClearCorrectヘルプセンター>詳細内容はこちらから>Engager(添付ファイルとも呼ばれる) |
マウスピースの縁があたるとき
マウスピースの縁が歯ぐきにあたると、違和感や痛みが出る場合があります。あたる箇所をやすりで削ることで改善しますが、自分で行うと削り過ぎてしまう可能性があります。
縁が歯ぐきにあたって痛い場合は、歯科医師に相談して対処してもらいましょう。
マウスピース矯正の違和感を放置すると

違和感があるけど通院は面倒…そのまま続けても大丈夫?
多少の違和感であれば、このように考えてしまう方もいるでしょう。しかし、違和感を長期間放置すると、大きなトラブルに発展する可能性があります。
なぜなら、マウスピースの装着が原因ではなく、むし歯や歯周病が原因で違和感を生じていることもあるからです。放置すると症状が悪化する可能性があります。
矯正前は必ず精密検査を行い、歯に異常がないか確認していますが、歯磨き不足などでむし歯や歯周病が進行することもあります。
違和感が1週間以上続くようであれば早めに受診し、適切に対処してもらうことが大切です。
マウスピース矯正の違和感をやわらげる3つの方法

違和感が続くと心配になる方もいるでしょう。ここでは、違和感をやわらげる方法を3つ紹介します。
方法1・マウスピースの装着時間の見直しをする
まずは装着時間を守っているか見直しをしてみましょう。マウスピースは基本的に1日20~22時間以上つけなければなりません。外している時間が長かったり、つけ忘れた日があったりすると歯が計画通りに動かず、交換したときにきつく感じることがあります。
時間が足りなかった場合は、装着時間を守ったうえで交換期間を延ばすことで次のマウスピースの違和感を減らすことが可能です。
方法2・マウスピースの交換期間を延長する
交換したときに強い違和感や痛みがある場合は、歯が治療計画通りに動いていない可能性があります。
現在使用しているマウスピースの装着期間をしばらく延長してから交換すると、違和感が減ることがあります。
ただし、自己判断で延長せず、必ず担当の歯科医師に相談しましょう。
方法3・歯科医師に相談する
違和感を覚えたら次の通院日まで我慢せず、歯科医師に相談することが大切です。マウスピース矯正はワイヤー矯正と違って、通院頻度が少ない傾向にあります。そのため、矯正中にトラブルが発生しても気づきにくいです。
また、1~2ヶ月空いてしまうと痛みや違和感があったことを忘れてしまうという方もいます。「今までと違う」といった不安な違和感を覚えた場合は、歯科医師に相談しましょう。
まとめ

マウスピース矯正に限らず矯正治療では、少なからず違和感を持つものです。特に歯が動くときは、今まで味わったことがない感覚がすることもあります。
ほとんどの場合3日~1週間程度で慣れるため、過度な心配はいりませんが、不安や心配なことがあれば歯科医師に相談して解消しておくことも大切です。
ばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正
ばなな矯正歯科恵比寿は、マウスピース矯正をメインで取り扱っている矯正歯科クリニックです。マウスピース矯正はもちろんのこと、以下の治療メニューも用意しています。
・マウスピース矯正マウスピース矯正(部分・全体) |
・ワイヤー矯正(目立たないワイヤー矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正) |
・小児矯正(6歳からの小児矯正、3歳からの受け口矯正) |
・ホームホワイトニング(ホワイトニングジェルの購入のみも可) |
・オフィスホワイトニング |
・デュアルホワイトニング |
・ボツリヌストキシン注射治療 エラボトックス |
・クリーニング オリジナルクリーニング |
・マウスピース製作(スポーツ用マウスピース、歯ぎしり防止用マウスピース) |
親切で丁寧な説明を心がけており、患者さま一人ひとりに合った適切な治療方法の提案をしています。
また、平日21時まで診療している日があり、土日祝も診療しているので学校や仕事で忙しい方でも通院しやすいです。
当院の公式ホームページ、電話、LINEからのご予約でカウンセリングと精密検査が無料です。矯正治療を検討している方は、お気軽にご相談ください。