2023.03.13マウスピース矯正ワイヤー矯正後戻り矯正歯科矯正部分矯正
部分矯正はデメリットが多い?メリットやデメリットを回避するコツを解説!


前歯の1本だけが気になるの。部分矯正でこの歯だけ治せるなら、結婚式の前に矯正治療を始めてみたい!
歯列矯正で部分矯正を選ぶ場合、メリット・デメリットをよく理解しておくことが大切です。部分的な改善だけにこだわると、デメリットが大きくなり、のちに大きな問題となってしまうからです。
今回は、部分矯正のデメリット・メリットや、部分矯正に向いている歯並び・部分矯正に向いていない歯並びについて解説します。部分矯正で失敗しないためのコツも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
部分矯正とは

部分矯正とは、一部の気になる歯並びだけを改善させる矯正方法です。噛み合わせを変えずに「歯だけ」を動かす矯正方法で、1本からはじめられます。部分矯正は、お口の状態によって適応できないことがあるため、すべての方が受けられる治療法ではありません。
ここでは、部分矯正に向いている歯並び・部分矯正に向いていない歯並びを解説します。
部分矯正に向いている歯並び
部分矯正は、比較的軽度な歯並びかつ気になる部分だけを早く治したい、できるだけ費用を抑えたいと考えている方に向いています。
部分矯正が適応されるのは、以下のような歯並びです。
- 前歯が少しだけでている
- 一部の歯と歯の間にわずかなすき間がある
- 1本だけ歯がでている
- 過去の矯正治療が後戻りしてきた
噛み合わせを変えず、固定源となる他の歯もできるだけ動かさなくて良い歯並びが、部分矯正に向いています。過去に矯正治療を受けたけれど、時間がたち少し歯並びが乱れる後戻りのケースに適応されることもあります。
参考:ばなな矯正歯科 部分矯正は10万円で可能?知っておきたい注意点を解説
部分矯正に向いていない歯並び
部分矯正では、重度の悪い歯並びや噛み合わせの治療には適していません。歯並びの改善だけを目的とするため、噛み合わせの矯正が必要な歯並びは全体矯正が望ましいでしょう。
部分矯正が適応されないのは、以下のような歯並びです。
- 全体的に歯がガタガタしている
- 奥歯の噛み合わせに問題がある
- 骨格に異常のある歯並びや噛み合わせ
- スペースが足りず抜歯が必要な歯並び
- 以前矯正をした方の軽度の後戻り
部分矯正はあくまでも一部の歯並びだけを改善する矯正方法です。そのため、全体的に歯並びや噛み合わせが乱れている方や、骨格に異常が原因と考えられる歯並びの乱れなどは、全体矯正が向いています。
部分矯正のデメリット・注意点

部分矯正に適した歯並びでない場合、デメリットが多い治療となる可能性があります。部分矯正を検討するときは、メリット・デメリットの両方をしっかりと理解しておくようにしましょう。
ここでは、部分矯正のデメリットや注意点を解説します。
一部の歯並びには適応されない
矯正治療はあごの骨のなかで歯を動かし、歯並びや噛み合わせを改善します。そのため、歯を動かせる範囲に限りがある部分矯正では、その範囲内で整えられる歯並びだけに適応されます。
たとえば、大きく歯を動かす必要のある歯並びや抜歯が必要な歯並び、骨格に異常のある噛み合わせ、全体的な噛み合わせの改善が必要な場合などは、部分矯正で治すことができません。無理に適応させると、歯並びや噛み合わせが悪化する恐れがあるため注意しましょう。
噛み合わせの改善はできない
部分矯正は比較的軽度な歯並びに向いている治療で、歯並びの改善を目的としています。見た目をきれいに整えることが主な目的のため、噛み合わせの矯正や改善は行えません。噛み合わせの矯正が必要な歯並びでは、全体矯正が適しています。
噛み合わせに問題があるケースにもかかわらず、部分矯正を行ってしまうと、その先も問題が残ったままになるでしょう。程度によっては部分矯正を行ったあとに、全体矯正が必要になるケースも少なくありません。
出っ歯になることがある
部分矯正で歯並びを整えると、スペースがうまく確保できないため前歯が少しでてしまうことがあります。程度によっては、部分矯正後に出っ歯になったと感じることもあるでしょう。これは、骨のなかで歯をきれいに並べるために、歯並びのアーチを少し広げることが原因です。
部分矯正で必ず出っ歯になるわけではありませんが、少なからず可能性があることから、一部の歯並びではデメリットになるでしょう。出っ歯になるかどうか気になる方は、必ず歯科医師に相談してから部分矯正をはじめましょう。
部分矯正はデメリットだけではない!

全体矯正が適している歯並びにもかかわらず、無理な部分矯正を受けるとデメリットが大きくなることがあります。しかし、部分矯正で十分な改善が見込める歯並びであれば、デメリットばかりではありません。
ここでは、部分矯正のメリットについて解説します。
治療中の負担が少ない
矯正治療中は、装置があたることによる違和感を覚えることがあります。部分矯正は矯正装置をつける場所が一部分のため、装置による話しにくさや発音などへの影響は少ないといえるでしょう。また、動かす歯の本数や歯が動く量が少ないことから、全体矯正に比べて軽い痛みで治療が完了します。
さらに、部分矯正はマウスピース矯正が適しているケースも多いため、治療期間中の違和感や見た目によるストレスも抑えられます。
参考:ばなな矯正歯科 恵比寿で部分矯正!ばなな矯正歯科恵比寿の部分矯正を紹介
費用を抑えられる
部分矯正は一部分のみに装置を取りつけることや、治療にかかる期間が短いことから、全体矯正よりも費用を抑えられます。歯並びによって費用は異なりますが、全体矯正のおおよそ半分ほどの費用で治療を受けられます。
複数の歯科医院でカウンセリングを受け、費用の差があることに疑問を感じる場合は、装置をつける範囲や取りつける装置の種類などを確認してみましょう。歯科医院の方針や地域差などもあるため、自分に合った歯科医院を選ぶことが大切です。
治療期間が短い
全体的に歯を動かす矯正とは異なり、一部分だけを動かすため治療にかかる期間が短いというメリットがあります。動かす量が少ないこと、前歯は奥歯よりも動きやすいことが、治療期間を短くできる理由に挙げられます。
おおよそ数カ月~1年で治療が完了するため、結婚式や就職準備など大切な予定がある方にとって大きなメリットに感じられるでしょう。予定に合わせてスケジュールを組みやすく、治療を急いでいる方でもはじめやすい矯正方法です。
部分矯正でデメリットやリスクを回避するコツ

治療期間が短く、費用も抑えられる部分矯正は、矯正治療へのハードルが低くはじめやすいメリットがあります。しかし、デメリットがあることがネックとなり、なかなか治療に踏み込めないこともあるでしょう。
ここでは、部分矯正のデメリットやリスクを回避するコツを紹介します。
事前カウンセリングをしっかり受ける
前歯だけ治したい方や、予定のある日までに治療を終えたい方にとって、部分矯正は適している治療といえます。しかし、目先のメリットばかりに気を取られてしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔につながってしまいます。
部分矯正は、歯並びによって向き・不向きのある治療法です。自分の歯並びに適しているのかどうか、治療完了後の仕上がりはどのようになるのか、カウンセリングでしっかりと相談しておくことがとても大切です。
セカンドオピニオンを利用する
部分矯正はハードルの低い治療であるといっても、「家から近いから」「費用が安かったから」と安易な理由で治療を受ける歯科医院を選ぶと失敗してしまうかもしれません。カウンセリングで疑問や不安に感じた部分は、その場ですぐに解消するようにしましょう。
また、複数の歯科医院でカウンセリングを受けることもおすすめです。治療計画に疑問を覚えた場合は、セカンドオピニオンを利用するとよいでしょう。短期間で治療が完了するとは言えあなたの大切な歯を動かすため、技術を含めて相性の良い歯科医師がいる歯科医院を選ぶようにしましょう。
まとめ
部分矯正はデメリットやリスク、どこまでが適応範囲なのかをよく理解することが大切です。全体矯正とよく比較して、自分に合った方法で矯正治療をはじめるようにしましょう。部分矯正に迷った場合は、以下のポイントを意識してみましょう。
- 部分矯正は噛み合わせに問題がない場合に1本から治療できる方法
- 主に歯並びの改善を行うため、噛み合わせや横顔の改善は行えない
- 部分矯正で治療を行うと噛み合わせが崩れる恐れがある
部分矯正に限らず、歯列矯正は歯を動かして歯並びや噛み合わせを整える治療です。精密検査を受け、最適な方法で治療を受けることが重要です。歯科医師とよく相談しながら、最良の選択をするようにしましょう。
ばなな矯正歯科恵比寿では、公式ホームページ・メール・電話・LINEからの予約で初回カウンセリングが無料です。費用面が不安な方、部分矯正治療を受けたい方はお気軽にご相談ください。