2023.03.22マウスピース矯正ワイヤー矯正歯科矯正
Eラインは歯科矯正で変化する?Eライン矯正で失敗するケースも解説!


横顔美人に憧れるな~!矯正したら横顔の印象も変わるのかしら?
この記事の目次
Eライン矯正をするとどうなる?横顔や出っ歯との関係について

みなさんはEラインという言葉を聞いたことがありますか?Eライン(エステティックライン)とは横顔の美しさの基準の一つとして用いられている言葉です。
歯並びや顎の位置によって唇の位置は決まります。矯正治療で歯並びを整えると、唇の突出感も改善できますので、Eラインを整えることが可能です。
美しい横顔はEラインが整っている

Eライン(エステティックライン)とは顔を横から見たときに、鼻と顎を結んでできる直線のことです。1950年代にアメリカの矯正医が提唱した概念で、横顔の美しさの一つとして次第に知られるようになりました。
Eラインの確認の方法は鏡を見なくても確認できます。
確認の方法は、まず自分の人差し指を鼻先と顎先につけます。このときに人差し指に唇が当たらない、もしくは軽く触れるくらいであると、理想的なEラインです。
Eラインが整った状態にするには鼻に適度な高さがあり、歯並びが良く顎が正しい位置にあることが重要です。
Eラインが矯正で変化するのは歯並びが原因のケース
Eラインは、鼻の高さ、口元の出っ張り具合、顎先の出方のバランスです。
口元が出っぱっているのは、歯並びが原因のケースと骨格が原因のケースがありますが、矯正治療で改善できるのは、歯並びが原因ケースのみです。
そのため、骨格ではなく歯並びが原因で口元が突出している場合は、矯正治療でEラインを整えることができます。
例えば
- 上の前歯の出っ歯により、上唇が前に出ている場合
- 口ゴボ(上下の歯が前に突出していて、口元全体がボコッと盛り上がっている状態)の場合
などです。
出っ歯とEライン矯正の関係
歯が前に突出している出っ歯の状態だと、口元も前に出てしまうのでEラインのバランスが崩れてしまいます。
矯正治療で歯並びを整えると、出っ歯が改善されるため、Eラインのバランスを整えることが可能です。その際、歯並びの状態によっては、歯を抜いたり、矯正用のインプラントを用いて矯正治療を行うことがあります。
もしご自身のEラインが気になっていて矯正治療を検討しているなら、まず歯科医院に相談してみましょう。
Eラインの矯正で失敗することもある?ケース別に解説

それでは、Eラインの矯正治療で失敗することもあるのでしょうか。失敗してしまうケースは以下の2つです。
- 矯正だけでは治らないEラインのケース
- Eラインの矯正を非抜歯で行ったケース
それぞれについて詳しく解説していきます。
矯正では治らないEラインのケース
矯正治療だけでは理想のEラインにすることが困難な場合もあります。Eラインの状態を左右する要因が歯並びだけではないからです。例えば骨格性が要因の一つになります。
骨格性とは
- 上顎前突(上の顎が前に突出している状態)
- 下顎前突(下の顎が前に突出している状態)
などです。骨格性が要因の場合は一般的な矯正治療に加えて、外科矯正が必要になります。
(参考:日本歯科矯正専門医学会 https://www.jso.or.jp/html/profiles/ope/op_1.html)
(参考:日本歯科矯正専門医学会 https://www.jso.or.jp/html/profiles/ope/op_2.html)
ほかに下の顎が小さかったり引っ込みすぎている場合や、鼻の高さが足りない場合は美容外科による施術が必要になる場合もあります。
例えば
- 鼻や顎にヒアルロン酸を注入する
- 糸を用いて顎のEラインを整える
- 顎に専用のプロテーゼを挿入する
などの方法です。
Eラインの矯正を非抜歯で行なったケース
歯並びが原因でEラインが崩れている場合は、矯正治療を行う際に抜歯が必要になるケースがほとんどです。
出っ歯や口ゴボは歯が並ぶスペースが足りないため、そのぶん前歯が前に突出してしまうからです。そのため抜歯を行って歯が並ぶスペースを確保してから矯正治療を行うと、スムーズに歯を動かすことができます。
しかし、非抜歯で矯正治療を行うと歯が並ぶスペースが十分に確保できないため、前歯がさほど下がらずEラインが改善できない可能性があるのです。
Eラインが治療できる矯正方法は?部分矯正でもEラインは治る?

Eラインが改善できる矯正方法でおすすめなのは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。
ただし歯並びの具合や噛み合わせの状態によっては、マウスピース矯正でEラインを整えることが難しい場合もあります。
前歯など目立つ部分に特化した部分矯正でもEラインを改善できますが、矯正できる範囲が狭いので、適応症例はごく一部です。
自力でEラインの矯正はできない
自力でEラインの矯正はできません。成人は骨が固まっているので歯並びは動かせないからです。そして指や器具で無理やり力をかけたりしてしまうと、歯がぐらついたり、歯の神経が死んでしまう恐れがあります。
ただし、Eラインをキレイに見せるためにご自身でできることがあります。以下の2つです。
- 口呼吸は避けて、鼻呼吸をする
- よく噛んで食べる
そしてお口周りのトレーニングも効果的です。
口呼吸を避けるための舌のトレーニングやお口周りのトレーニングを行うと、口角が上がり笑顔が作りやすくなるのです。このトレーニングを「スマイルトレーニング」と言います。スマイルトレーニングを指導している歯科医院もありますので、歯科に問い合わせてみましょう。
マウスピース矯正でEラインが治せることがある
Eラインはマウスピース矯正(インビザライン、クリアコレクトなど)でも治せることがあります。ただし、歯並びの状態によってはできない場合もあります。
重度の出っ歯や不正咬合の場合は、マウスピース矯正での改善は困難なこともあるからです。
マウスピース矯正は少しずつ歯を動かすので、重度の歯並びの乱れを治療する際に必要な「歯の大きな移動が必要になる矯正」は難しくなります。
マウスピース矯正は歯を内側や外側に移動させるのは得意ですが、大きく前や後ろに動かすのは不得意です。そのため、奥歯を起点にして歯を後方に動かす必要な重度の出っ歯や口ゴボの場合は、難易度が高くなってしまいます。
マウスピース矯正で出っ歯になる?原因や失敗を避ける4つのポイント
Eライン治療のおすすめはワイヤー矯正
ワイヤー矯正はワイヤーにかける力で歯を動かすので、基本的にどの方向にも歯を動かせて、大きな力がかけられるため、適応範囲が広いのが特徴です。そのため、出っ歯や八重歯、でこぼこの歯並びなど、さまざまな症例に対応できます。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットという装置を貼り付けて、そこにワイヤーを通して歯を動かす矯正方法です。マウスピース矯正と比べると矯正装置が目立ちますが、セラミックの装置やホワイトワイヤーを使えば、目立ちにくくなります。
そして、裏側(舌側)矯正も歯の内側に矯正装置を貼り付けるので、「ワイヤー矯正をしたいけど目立つのが気になる」という方におすすめです。
まとめ
Eラインと矯正治療についておわかりいただけましたか。今回解説した記事をまとめます。
- 矯正治療で歯並びを整えると、Eラインのバランスを整えることができる
- Eラインを改善するには、美容外科による施術が必要な場合もある
- 矯正治療の中でもワイヤー矯正はさまざまな症例に対応できる
歯並びの状態によっては矯正治療でEラインのバランスを改善して、美しい横顔を手に入れることが可能です。
ただし、矯正治療だけでEラインを改善できる幅には限度があります。
理想的な美しいEラインを手に入れるためには、歯科だけでなく美容外科での施術が必要になる場合があることを覚えておきましょう。
ご自身のEラインが気になる方は、ばなな矯正歯科恵比寿にお気軽にご相談くださいね。