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2022.07.04マウスピース矯正ワイヤー矯正歯科矯正部分矯正

矯正治療が痛くてツライ…治療は途中でやめることができるの?

「歯並びが気になるから矯正を始めよう!」と決心をしたけれど、いざ始めてみると「矯正装置は頬にこすれて痛いし、なかなか歯は動かない」と心が折れて、途中で矯正治療をやめたくなってしまう方も…。ここでは、なぜ矯正中に痛みがあるのか、また、途中で矯正をやめてしまうとどんなことが起こるのかについてご説明します。

矯正治療によって良くなるのは見た目の美しさだけではありません。矯正治療への理解を深めて、少しでも前向きに治療に取り組んでいただけるようなお手伝いができると嬉しいです。

矯正治療をはじめると、個人差はありますが何かしらの痛みを感じる方がほとんどです。この痛みは大きく分けて①矯正装置がお口の内側にこすれる痛み②歯が動くときに生じる痛み、この2つです。どうしてもこの2つの痛みは矯正治療をすすめる上では通らなければならない道ですが、痛みの原因や痛みとの付き合い方がわかると少し気持ちも楽になるでしょう。ここでは、それぞれの痛みの理由と対処法についてご説明します。

①矯正装置がお口の内側にこすれる痛み

矯正治療は様々ありますが、代表的なワイヤー矯正についてご説明します。ワイヤー矯正では、ブラケットという四角いボタンのような装置を歯の真ん中に装着し、そのブラケットの溝にワイヤーを通して歯を動かすための矯正力をかけていきます。

ブラケットは複雑な構造をしています

ブラケットは歯を動かすために必ず必要なもので、これがないとワイヤー矯正を進めることはできません。しかし、ブラケットやそれを止めるワイヤーが頬にこすれると、お口の内側の粘膜が弱い人は口内炎ができやすくなります。このように、物理的な刺激や傷が原因で出来る口内炎をカタル性口内炎といいます。ブラケットをつけたばかりの頃はどうしても口内炎ができやすく、潰瘍になったところに装置が当たって強い痛みが生じます。しかし、この口内炎は数日で治ることが多く、歯が動いて矯正装置の位置がずれてくると自然と刺激が減り、痛みも少なくなります。どうしてもブラケットがこすれて痛いときは、お口の中で使える専用のワックスをブラケットに貼り付けて粘膜を守ることもできますし、市販の口内炎薬や口内炎パッチを活用しても良いでしょう。また、口内炎ができているときは刺激のある食べ物は避けて、口内炎予防のためにビタミンC、ビタミンB2、ビタミンB6を食べ物やサプリから摂取するようにしましょう。これらは粘膜や皮膚を強くする働きがあります。

ビタミンC緑黄色野菜
ビタミンB2卵・納豆・アーモンド
ビタミンB6鶏肉・赤身肉・バナナ

マウスピース矯正においても同様です。ワイヤー矯正よりはトラブルを抱えるケースは少ないものの、マウスピースに慣れるまでは、マウスピースのフチがお口の内側や舌に当たって口内炎になる場合があります。フチのあたり方が気になる時には自分で削ったりせず、必ず歯科医師にご相談下さい。

②歯が動くときに生じる痛み

ブラケットやマウスピース等の矯正装置をつけて歯が動き出すと、多くの方は痛みを覚えます。

普段、歯は歯槽骨というあごの骨に埋まっていて、歯根膜(しこんまく)という組織によってしっかりと固定されています。矯正装置を装着して歯槽骨の中を歯が動き出すと、歯の周りに存在する歯根膜が伸びたり(引っ張られる)、縮んだり(圧迫される)しながら歯が少しずつ動いていくというのが歯が動く仕組みです。

なお、圧迫される側の歯槽骨には、骨を溶かす破骨(はこつ)細胞という細胞が活動します。その破骨細胞が出す物質が炎症を引き起こす物質と共通しているため、食事などで噛む力が歯にかかると痛みが発生するのです。一方、引っ張られる側の歯槽骨には、新たに骨を作る骨芽(こつが)細胞が働き、少しずつ骨が作られていきます。このように、矯正治療の中で痛みが起こることは体の適正な反応なので、痛みとうまく付き合っていくしか現在のところ方法はありません。

なお、この痛みは矯正装置を付けて3~6時間くらいで始まり、36時間後くらいが痛みのピークと言われています。そのあとは動いた位置で歯を固定する期間なので、強い痛みがでることはほとんどありません。多くの場合、1カ月に1回のペースでワイヤーを交換するので、1カ月間のうちの2~3日は我慢が必要です。その期間は固い食べ物は避けて、食べやすいものを中心にしてみてください。雑炊・リゾット・うどん・野菜スープなどがおすすめです。

痛みがあるということは、歯が動いている証拠です。歯が動く痛みには矯正期間中はだんだんと慣れていきますし、歯が動く量も少なくなるので終わりに近づくにつれて痛みは少なくなります。いつかは必ず終わる痛みなので安心してくださいね。

矯正中の痛みに関する情報はコチラ>>>

2.矯正治療を途中でやめたくなったらどうすればいい?

基本的に矯正治療を途中でやめることはおすすめしません。途中で矯正装置を外してしまうとその瞬間から歯並びの後戻りがはじまります。後戻りとは、歯が元のあった位置に戻ろうとする働きです。そして噛み合わせが中途半端な状態だと、食べ物を噛むときに違和感を覚えたり、場合によってはこれまで感じなかった痛みが生じたりする可能性もあります。

矯正治療は決して安い費用ではないので途中でやめるともったいないですし、何よりも歯にも良くない影響が出てしまう可能性があります。最後まで治療を終えられるためにも、矯正治療を始める前には不安なこと、疑問を解消できるようしっかり相談しておきましょう。なお、歯並びを治す方法はワイヤー矯正だけではなく違和感の少ないマウスピースでの矯正方法もあります。ご興味のある方はワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いの記事も参考にしてみてください。

それでも転勤や転校等で矯正治療を続けられなくなったり、女性の場合は妊娠・出産等の兼ね合いで治療の継続が一時的に難しくなるケースもあるかもしれません。その場合、自己判断で通院を止めるのではなく、主治医に相談してみましょう。治療を一時的に休止したり、新たな転居先でも治療が続けられるように紹介が可能な場合もあります。

3.矯正治療を途中でやめると起こること

先ほども出てきたように、矯正装置が外されると「後戻り」という力が歯に働きます。本来、矯正治療が最後まで終わった段階で、リテーナーという保定装置を装着して歯の後戻りを防ぎます。このリテーナーは矯正治療と同じくらいの期間装着します。

後戻りについて詳しくははコチラ>>>

しかし、途中で矯正治療をやめると、本来であれば保定装置を使って時間をかけて歯並びを安定させていくはずが、まだ動いている途中の歯をいきなり何の固定もないようにしてしまうため、非常に不安定な状態になってしまいます。また、歯を抜いて矯正治療をしている場合、歯と歯の間には中途半端なスペースが残ったままとなり、新たなむし歯や歯周病のリスクにもつながります。

なお、途中でやめた場合の費用の返金の有無は歯科医院によって異なりますので、医院に確認しましょう。矯正治療はまた始めればいいと考えていても、再度はじめるときには改めて費用がかかる場合もありますので注意してください。

4.矯正治療が成功するとどうなる?

矯正治療は痛みや期間が長くなることもあり、大変なイメージがあるかと思います。しかし、歯並びをよくするということはQOL(Quality of Life、生活の質)を向上させるなどたくさんのメリットがあります。

①スマイルに自信が持てる

コンプレックスだった歯並びがよくなり、人と話すときに口元を見られることに抵抗がなくなると自然と笑顔が増え、会話することが更に楽しくなったという方が多くいらっしゃいます。自信をもってコミュニケーションをとることができるのは、矯正治療における大きなメリットの一つと言えるでしょう。

②正面だけでなく横顔も綺麗になる

もちろん正面からの顔貌も整いますが、横顔も綺麗に整えられます。とくに出っ歯や受け口の場合は、鼻と唇とあごを線で繋いだEラインが整うことで、大きく印象が変わります。

③ブラッシングがしやすくなる

歯は一本一本の形が異なり、ただでさえ綺麗に磨くことが難しいもの。更に複雑な歯並びをしていると歯ブラシが隅々まで行き届かず、食べかすや細菌の塊であるプラーク(歯垢)が溜まってしまいます。とくに歯が重なっている歯並び(叢生)は、ブラッシングがさらに難しいものです。しかし、歯並びがきれいになると歯ブラシやフロスでとりきれるプラークの量が格段に多くなり、むし歯と歯周病のリスクを下げることにつながります。

④咀嚼がしやすくなり、消化を助ける

前歯には食べ物を噛みちぎる、奥歯は食べ物をすり潰すという大切な役割をそれぞれ担っています。しかし、歯並びや噛み合わせが良くないと、かみ砕く効率が悪くなり、早食いや無理に飲み込む癖がついてしまうこともあります。矯正治療で噛み合わせが良くなると、うまく咀嚼して消化もよくなり、胃腸への負担も減ります。歯並びを良くするということは見た目の改善だけでなく体全体の健康へも大きく影響します。

5.まとめ

矯正治療は始める時にも勇気がいりますし、続けていくにも根気が必要です。しかし、途中でやめると良いことはなく、かえってリスクにつながることが分かったと思います。矯正治療を始める前の方は、不安に思うことは主治医に相談して解決し、通院が可能な時期を見極めて治療を始めましょう。

矯正治療中に心が折れそうになった時にも、まずは主治医に相談しましょう。当院では最後まで患者さんに寄り添った矯正治療を目指していますので、何か不安に思うことやわからないことがあればお気軽にご相談ください。二人三脚で治療のゴールを目指したいと思っています。

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