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2022.07.27マウスピース矯正歯科矯正

マウスピース矯正とは?併せてばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正をご紹介

マウスピース矯正は従来のワイヤーを使った矯正と違って、透明なマウスピースをつけるだけで歯を動かせるため気になる人もいるでしょう。ただ、本当に歯が動くのか心配になる人も少なくありません。ここではマウスピース矯正の治療方法についてと、歯が動く仕組み、どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース型の矯正装置を1日20~22時間以上装着して、1~2週間ごとに新しいものに交換しながら少しずつ歯並びを整える治療方法です。

ワイヤー矯正の場合、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置をつけてワイヤーを通すため装置が目立ちますが、マウスピース矯正は薄くて透明なマウスピースを使用するため、目立たずに矯正治療を行えます。また、ご自身でマウスピースの取り外しが行えるため、食事の際は治療前と同じように楽しむことができます。

2.マウスピース矯正で歯が動く仕組み

ワイヤー矯正とは装置の形態が異なることから、マウスピースで歯が動くか不安になる人もいるでしょう。マウスピース矯正もワイヤー矯正も歯に力をかけて動かすという点は同じです。ここではマウスピース矯正で歯が動く仕組みを3ステップで解説します。

1. 歯に矯正力をかける

歯に矯正力をかけると、歯の根っこと歯を支えている骨の間にある「歯根膜(しこんまく)」にその力が伝わります。歯根膜は衝撃をやわらげるクッションのような働きがあり、一定の厚さを保とうとする性質があります。加えて、歯根膜に矯正力が伝わると骨を吸収する細胞と骨を造る細胞が作られます。

2.歯を支えている骨が吸収される

矯正力で押された側の歯根膜が縮むと、骨を吸収する細胞が作られて、歯を支えている骨が溶けてスペースができます。

3.歯を支えている骨が再生される

できたスペースに歯が移動すると、反対側の歯根膜は引き伸ばされて骨を造る細胞が作られます。そこに新しい骨が再生されてスペースを埋めていきます。

ワイヤー矯正では曲げたワイヤーが元の形に戻ろうとする力や、しなりを利用して歯を動かします。一方、マウスピース矯正は、現在の歯並びよりも理想の歯並びに近づけた形態のマウスピースを装着して歯に力をかけます。マウスピースを交換するごとに矯正力が加わり、骨の吸収と再生が繰り返されて徐々に歯が移動していくのです。

3.マウスピース矯正のメリット

どの治療にもメリット・デメリットはあります。治療を受ける際に把握しておくことは非常に大切なことです。まずはマウスピース矯正のメリットについて触れていきましょう。

装置が目立たない

マウスピースの素材は、薄くて透明なプラスチック製でできています。目立ちにくく、周囲の人に気づかれにくいメリットがあります。接客業の人や、装置の見た目が気になって矯正を受けることに躊躇していた人でも安心して受けられるでしょう。

取り外しができる

ワイヤー矯正では矯正治療が終わるまで装置を外すことはできません。一方で、マウスピースはご自身で取り外しが行えます。食事は今まで通り楽しむことができ、歯磨きの際は、丁寧に磨けてお口の中を清潔に保てます。また、結婚式などのイベントがある日は外して過ごすことも可能です。

痛みが少ない

ワイヤー矯正の場合、装置によってお口の中が凸凹した状態になり、粘膜に傷がついたり口内炎になったりすることがあります。マウスピース矯正は歯全体を覆うためお口の中を傷つける可能性は低いです。また、マウスピース矯正では少しずつ矯正力を加えるため、ワイヤー矯正と比較すると歯を動かすときの痛みは少ないと言われています。ただ、痛みの感じ方には個人差があります。

金属アレルギーの心配がない

マウスピースの素材は、プラスチック製で金属を一切使用していません。金属アレルギーが心配で矯正治療を受けることに躊躇していた人でも安心です。

4.マウスピース矯正のデメリット

次にマウスピース矯正のデメリットについて触れていきましょう。

1日20~22時間以上マウスピースを装着する必要がある

マウスピース矯正は1日20~22時間以上装着し、継続的に力を加えて歯を動かします。そのため、外している時間が長かったり装着を忘れたりする日が続くと治療期間が延びて計画通りに進まなくなる可能性があります。

歯を削ることがある

でこぼこした歯並びや出っ歯などの症例は、歯を並べるスペースが不足している場合があります。このような場合、歯の両端を0.1~0.3mm程度やすりで削ってスペースを確保することがあります。これは「IPR」や「ディスキング」と呼ばれており、この処置を行うと抜歯せずにスペースを確保することが可能です。

マウスピースを装着したまま飲食ができない

マウスピースを装着したまま水以外の飲食物は摂取できません装着したまま飲食すると、マウスピースの破損や着色、マウスピースの中に飲食物が入ってむし歯や歯周病になるリスクが高くなります。飲食の際は毎回マウスピースを外す必要があるため、外出先で気軽に飲食できない点は不便さを感じることがあるでしょう。

適応範囲が限られている

ワイヤー矯正はほとんどの症例に適応するのに対し、マウスピース矯正で治せる症例は限られています。例えば、重度の出っ歯や受け口、骨格に問題がある症例などはマウスピース矯正では治療が難しい場合があります。ただ、適応範囲はマウスピース矯正のメーカーや歯科医院の治療方針によって異なります。

5.マウスピース矯正が向いている人

マウスピース矯正は適応範囲であれば治療を受けられますが、以下のような人は特に向いていると言えます。

周囲の人に気づかれずに矯正したい人

矯正治療は最短でも2ヶ月、長期間かかる場合は半年~2年程度要するため、その期間中の見た目が気になる人も少なくありません。ワイヤー矯正では周囲の人に気づかれやすく、口元の審美性が損なわれてしまう点はデメリットと言えるでしょう。透明なマウスピースを用いるマウスピース矯正では口元の審美性を損なうことなく矯正治療を行えるため、見た目が気になる人や、接客業の人でも周囲の人に気づかれずに歯並びを整えられます。

自己管理ができる人

マウスピースはご自身で1日20~22時間以上装着して、1~2週間ごとに新しいものに交換する必要があります。装着時間が短かったり、交換期間がずれたりすると計画通りに進まなくなる可能性があります。自由に取り外しができるメリットがある分、自己管理がとても大切です。

今まで通り食事したい人

ワイヤー矯正では、矯正治療が終わるまで装置がついているため、食事の際は食べにくかったり煩わしさを覚えたりすることがあります。マウスピース矯正は食事の際は外せるため、今まで通り食事を楽しむことができます。矯正開始前と同じように食事をしたい人はマウスピース矯正はおすすめです。

金属アレルギーがある人

ワイヤー矯正はブラケットやワイヤーで、金属製のものを使用します。金属アレルギーがある人や心配な人は、金属を一切使用しないマウスピース矯正が向いていると言えます。

6.ばなな矯正歯科恵比寿で提供しているマウスピース矯正の種類

マウスピース矯正はさまざまなメーカーから提供されています。どのメーカーも透明なマウスピースを使用するため同じように見えますが、治療期間や治療効果が違います。ここではばなな歯科矯正恵比寿で提供しているマウスピース矯正の種類についてご紹介します。

aaligner(エーアライナー)

aalignerは、前歯の歯並びを治す部分矯正に特化したマウスピース型矯正装置です。適応範囲を前歯だけに制限することによって、最短2ヶ月で歯並びを整えることができます。マウスピースは1日20時間以上装着して2週間ごとに新しいものに交換します。aalignerは他のマウスピース型矯正装置と違って日本のラボ(技工所)で作製するため、高精度でなおかつ治療開始まで最短2週間と早いのが特徴です。

クリアコレクト

クリアコレクトは、部分矯正に特化したマウスピース型矯正装置です。奥歯まで動かすことができ、軽度から中度の症例に適応します。

マウスピースは1日22時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換します。クリアコレクトのマウスピースは他のマウスピース型矯正装置と比較すると、歯ぐきに2mm程度被さるためフィット感がよく、矯正力に優れています

インビザライン

インビザラインは、マウスピース型矯正装置の中でも幅広い症例に適応し、部分矯正から全顎矯正まで対応します。また、世界100カ国以上、1000万人以上が治療を受けており、実績が豊富な治療方法です。

マウスピースは1日20時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換します。インビザラインのマウスピースは「Smart Track」と言うプラスチック製の素材でできています。高い弾性とやわらかさがあり、歯を動かしやすく壊れにくいのが特徴です。

7.ばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正開始までの治療の流れ

ばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正は以下のような流れに沿って行います。

①予約
ばなな矯正歯科恵比寿の公式ホームページ、電話、LINEからの予約を受付けています。診療カレンダーをご覧いただき、ご希望の日時をご予約ください。
②カウンセリング・精密検査
カウンセリングでは矯正治療に関する不安や悩み、予算などをヒアリングし、納得していただけるまで何度でも丁寧にご説明いたしますまた、無理な勧誘は一切ございません。不安や疑問に思うことがあればお気軽に歯科医師またはスタッフにお話しください。
なお、カウンセリング当日に精密検査を行います。精密検査ではお口の中の状態を確認し、レントゲン撮影や歯型スキャン、お口の中やお顔の写真撮影など行います。

③治療計画の提案・契約
精密検査の結果をもとに治療計画を立てます。矯正方法や治療内容によって異なりますが、精密検査から1週間程度で治療計画の提案をします。矯正治療を受けるか検討していただき、ご納得頂いたうえで契約に進みますなお当日中に契約することも可能です。
矯正チェック
④マウスピース矯正開始
マウスピース矯正の種類によって開始時期は異なりますが、インビザラインでは契約から約4~8週間後、クリアコレクトでは約4~6週間後、aaligner(エーアライナー)では約1週間後にマウスピースが歯科医院に届き、マウスピースを受け取ります。なお、マウスピースの受け取りは、注意事項の説明、着脱の練習、必要であれば追加で処置を行います。通院頻度は患者さまによって異なるため、スタッフからご案内します。

8.まとめ

マウスピース矯正はマウスピース型矯正装置を使用して歯並びを整える治療方法です。ご自身でマウスピースの取り外しが行え、イベントがある日は外して過ごしたり、食事の際は治療前と同じように楽しんだりすることができます。
一方で、適応症例は限られていたり、自己管理が必要になったりします。マウスピース矯正を検討する際は、歯科医師から詳しい話を聞き、納得したうえで始めましょう。マウスピース矯正が気になる方は、ばなな矯正歯科恵比寿にお気軽にご相談ください。

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