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2022.05.17マウスピース矯正ワイヤー矯正後戻り矯正歯科矯正部分矯正

恵比寿で部分矯正!ばなな矯正歯科恵比寿の部分矯正を紹介

前歯の隙間だけを治したい、凸凹したところだけを治したいなど、部分矯正を希望する人は多いです。

ただ、部分矯正で治せる歯並びは限られていたり、安易に選択すると思うような効果が得られなかったりする可能性があります。ここでは部分矯正で治せる歯並びやそうでない歯並び、治療期間や費用などに加えて、ばなな矯正歯科恵比寿の部分矯正についてご紹介します。

矯正治療には「部分矯正」と「全顎矯正(ぜんがくきょうせい)、全体矯正」があり、これらは以下のように治療の目的と治せる範囲が異なります。

治療の目的治せる範囲
全顎矯正、全体矯正噛み合わせと歯並びの改善全ての歯
部分矯正一部の歯並びを改善前歯上下12本

全顎矯正(全体矯正)とは噛み合わせと歯並びの改善を目的とした治療方法です。全ての歯を移動できるため、さまざまな症例に対応できることに加えて、良い歯並びと噛み合わせを獲得することができます。

一方、部分矯正とは一部の歯並びの改善を目的とした治療方法です。治療方法にもよりますが、部分矯正は上下それぞれ6本の前歯の移動を行い、見た目が気になる部分を治しますそれにより、適応範囲は制限されており、噛み合わせの改善や抜歯が必要になる症例、骨格に問題があって歯並びが悪くなっている症例には対応できません。

2.部分矯正で治せる歯並び

上述でも解説したとおり、部分矯正は上下それぞれ6本の前歯の移動を行う治療方法です。それにより、部分矯正で治せる歯並びは以下のように限られています。

軽度の叢生(そうせい)

歯が重なりあっていたり、歯が歯列よりもズレて生えていたりする状態のことで、「叢生(そうせい)」や「乱杭歯(らんぐいば)」とも呼ばれています。顎が小さく歯が生えるスペースが足りないために生じることが多いです。叢生を生じている部分が前歯のみで抜歯を必要としない軽度の症例、部分矯正で改善が見込めます。

軽度の出っ歯

前歯が前に突出した状態の出っ歯は、状態によって部分矯正で改善が見込めます。出っ歯には、骨格が問題で起きるものと歯の生え方によるものがあります。前者の場合は全顎矯正が必要になりますが、後者の場合は前歯が少し前に出ている状態でなおかつ抜歯が必要ない場合、部分矯正で改善が見込めます

すきっ歯

前歯に隙間がある歯並びは、部分矯正に適していますただし、4本以上の前歯に隙間がある、噛み合わせに問題がある場合は部分矯正では改善できない可能性があります。

矯正治療後の後戻り

以前矯正治療を受けており、後戻りした歯並びは部分矯正に適しています。部分矯正による後戻りの治療は短期間かつ、リーズナブルに行えます

3.部分矯正で治せない歯並び

次に部分矯正で治せない歯並びについて見ていきましょう。部分矯正では以下のような歯並びには対応できません。

重度の叢生

重度の叢生になると部分矯正では歯を並べるスペースの確保が困難で、抜歯をしたり歯列の幅を横に広げたりする必要があります。そのため、部分矯正では改善が難しく、全顎矯正の適応になることが多いです。

八重歯

八重歯とは、上顎の前歯から3番目にある犬歯が重なり合って生えている歯のことです。歯を並べるスペースが足りないために生じるもので、抜歯が必要になることに加えて、歯を大きく動かす必要があります。そのため、部分矯正では治すことは難しいこともあります。

重度の出っ歯(上顎前突)

重度の出っ歯になると骨格に問題があることが多いです。部分矯正では治すことが難しく、歯を抜いて全顎矯正を行うか、手術を行なって顎の骨を後方に下げる処置が必要になることがあります。

反対咬合

反対咬合とは、下の前歯が上の前歯に覆い被さっている状態のことです。反対咬合の原因は骨格によるものが多く、症例によっては手術が必要になることもあります。部分矯正では改善が難しい歯並びの一つです。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合とは、上下の歯を噛み合わせたときに下の前歯が見えなくなるほど深く噛んでいる状態のことです。過蓋咬合は前歯の位置を歯ぐきの方向に押し込んだり、奥歯の噛み合わせを正しい位置に移動させたりする必要があるため、部分矯正では改善できません。

開咬

開咬とは、噛んだときに上の前歯と下の前歯が開いてしまう状態のことです。開口の原因は幼少期の長期間にわたる指しゃぶり、爪を噛む癖など悪習癖によるものがあります。開咬の治療は奥歯を歯ぐきの方向に押し込んだり、前歯をそれぞれ上下に出したりする必要があるため、部分矯正では改善できません。

正中線のずれ

中心がずれている状態の例

正中線とは、上の前歯と下の前歯の真ん中の線のことです。正常な噛み合わせは上下の正中線が一致し、左右対象に歯が並びます。しかし、歯並びや噛み合わせが悪かったり、骨格がずれていたりすると、正中線にずれが生じて口元や顔が歪んで見えてしまうこともあります。上下の正中線を一致させるためには噛み合わせの改善が必要になるため、全顎矯正が適応になります。

4.部分矯正のメリット

部分矯正に限らず、どの治療にもメリットとデメリットがあります。両者の違いをよく理解したうえで治療を受けることをおすすめします。まずはメリットについて見ていきましょう。

費用を抑えることができる

部分矯正は全顎矯正と比較すると、歯を動かす本数が少ないため費用を抑えることができます。

治療期間が短くて済む

部分矯正は適応症例が限られていること、奥歯よりも前歯の方が動かしやすいこと、噛み合わせを整える工程がないことから治療期間が短くて済みます。症例にもよりますが、治療期間は1年未満になることがほとんどです。

痛みが少ない

部分矯正で動かすことができる歯は一部のみです。それにより、歯を動かすときの痛みは全顎矯正よりも少ないと言われています。

5.部分矯正のデメリット

後悔

次にデメリットについて見ていきましょう。部分矯正のデメリットには以下のようなことが挙げられます。

適応症例は限られている

部分矯正は、噛み合わせの改善が必要になる症例は適応外になります。無理に部分矯正を行うとさらに噛み合わせが悪くなったり、思うような結果が得られなかったりする可能性があるため、適応症例は限られています。

噛み合わせの改善はできない

部分矯正は、前歯の歯並びを整えて見た目の改善を目的とした治療方法のため、奥歯の噛み合わせの改善はできません。

歯の両側面を削ることがある

歯を並べるスペースが足りない場合は、スペースを確保するために歯の両側面を0.2mm程度ヤスリで削る「IPR」と呼ばれる処置を行うことがあります。「ストリッピング」や「ディスキング」とも呼ばれており、専用のヤスリを使用し、歯と歯の間を0.05mm~0.3mm程度削ります。ただ、ヤスリをかける量はほんの少しのため、歯の健康や寿命に影響はありません。

6.部分矯正に使用する装置の種類

部分矯正では患者様のライフスタイルやニーズに応じてさまざまな装置が使い分けられます。ここでは一般的に用いられている部分矯正の装置についてご紹介します。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、専用のマウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を動かす方法です。マウスピースは薄くて透明なため、矯正していることが周囲の人に気づかれにくいです。ご自身で取り外しが行え、食事の際に装置が邪魔になることはありません。

表側ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正とは、「ブラケット矯正」とも呼ばれており、歯の表面に「マルチブラケット」と呼ばれる装置をつけて、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。歴史的に最も古くから行われている治療方法で豊富な実績があり、さまざまな症例に対応できます。近年では白いマルチブラケットやワイヤーを用いることもあり、目立ちにくくなっています。

裏側ワイヤー矯正

歯の裏側に矯正装置をつけます

裏側ワイヤー矯正とは、歯の裏側にマルチブラケットをつけて、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。歯の裏側に装置をつけるため、周囲の人に気づかれず矯正治療を受けられます。

7.部分矯正の治療期間とおおよその費用

以下の表は部分矯正の治療期間と費用の目安です。

おおよその治療期間おおよその費用
表側ワイヤー矯正3カ月~1年300,000円~500,000円
裏側ワイヤー矯正6カ月~1年半400,000円~600,000円
マウスピース矯正2カ月~1年半100,000円~700,000円

部分矯正の治療期間は、お口の中の状態や治療の範囲によって大きく異なりますが、2カ月~1年程度になることが多いです。自由診療になるため、費用は歯科医院や症例によって大きく異なります。加えて、以下の費用が必要になる場合もあります。

それぞれどのような処置でどのくらいの費用がかかるか見ていきましょう。

カウンセリング料

カウンセリングは矯正治療を受ける前に、矯正治療に関する相談や治療内容を理解してもらうことが目的で、矯正治療を行なっている歯科医院では多くのところで実施しています。費用は無料~10,000円程度で、カウンセリングを受けてから治療を開始するか決めることができます。

精密検査・診断料

さらに適切な治療方法を提供するために、歯型採取やレントゲン撮影など精密検査を行います。精密検査で集めた情報をもとに診断をします。精密検査では20,000円~50,000円程度かかることが多いです。

調整料

矯正治療が始まると定期的に通院し矯正装置の調整や、どのくらい歯が移動したか確認する必要があります。調整料は3,000円~8,000円程度かかることが多いです。

保定装置料

矯正治療を終えると、後戻りを防ぐために「保定装置」と呼ばれる装置をつける必要があります。これは別途で費用がかかることが多く、装置の種類によって無料~20,000円程度必要になります。

8.ばなな矯正歯科恵比寿の部分矯正

ばなな矯正歯科恵比寿の部分矯正では、aaligner(エーアライナー)・クリアコレクト・インビザラインといった3種類のマウスピース矯正を提供しています。それぞれ対応できる症例は異なり、お口の中や歯並びの状態に合わせて適切な装置を選択します。

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なお、ワイヤー矯正での部分矯正も行なっており、表側ワイヤー矯正では片顎220,000円、裏側ワイヤー矯正では片顎440,000円で提供しています。以下の表は3種類のマウスピース矯正の治療範囲やおおよその治療期間、費用をまとめたものです。

治療範囲おおよその治療期間おおよその費用
aaligner(エーアライナー)部分のみ2ヶ月~1年 程度198,000円~781,000円
クリアコレクト部分~全額1年以内または2年以内660,000円または880,000円
インビザライン全額2年~990,000円

いずれのマウスピース矯正も専用のソフトを用いてコンピューター上で歯並びが整うまでのシミュレーションを行い、治療計画を事前に確認できるのが特徴です。

aaligner(エーアライナー)

aalignerは前歯の部分矯正に特化したマウスピース型矯正装置です。1日20時間以上マウスピースを装着して歯並びを整えます。対応できる症例に制限を設けることにより、最短2ヶ月で歯並びを治すことが可能です。

aalignerは国内のラボで作製する高精度の日本製マウスピースを使用します。マウスピース矯正は海外製のものが多く、治療開始までに2ヶ月程度かかりますが、aalignerは最短2週間で治療開始できます。

クリアコレクト

クリアコレクトは、2006年にアメリカのインプラントメーカーであるストローマン社が開発したマウスピース型矯正装置です。1日22時間以上マウスピースを装着して歯並びを整えます。噛み合わせの改善はできませんが、歯まで動かすことが可能であるため、軽度から中度の症例に対応できます。

クリアコレクトのマウスピースは、歯ぐきに2mmほどかかる大きめのサイズで、それによりフィット感が向上し、歯を動かすためにつけるアタッチメントと呼ばれる装置の量を減らすことが可能です。

インビザライン

インビザラインとはアメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正装置です。世界100カ国以上、1000万人以上が治療を受けており、実績が豊富な治療方法です。1日20時間以上マウスピースを装着して歯並びを整えます。

インビザラインのマウスピースは弾力性があり、歯と密着度が高いことに加えて着脱しやすい特徴があります。マウスピース矯正の中でも治療できる範囲が広く、さまざまな症例に対応できます。

9.まとめ

部分矯正は、見た目を改善することを目的とした治療です。治せる範囲や適応症例に限りはありますが、短期間でなおかつリーズナブルに行えることから、部分的に歯並びを治したい人にとってメリットは大きい治療方法と言えるでしょう。

しかし、近年では部分矯正によるトラブルも起きています。例えば、噛み合わせの改善が必要な症例なのに無理に部分矯正を行なってしまうと、前歯は並んでも奥歯で噛めなくて顎が痛む症状が出るなどがあります。部分矯正で失敗しないためにも、適応症例なのかしっかりと見極める必要があります。

ばなな矯正歯科恵比寿では、精密検査と歯型スキャンを行い、それをもとに正確な診査・診断をして適切な治療方法、矯正装置の提案をしています。

ご自身の歯並びが部分矯正の適応になるのか気になる方は、ばなな矯正歯科恵比寿の公式ホームページ、電話、LINEからの予約でカウンセリングと精密検査が無料で受けられますので、お気軽にご相談ください。

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