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2023.12.04小児矯正歯科矯正

子どもの歯科矯正を考えるときに押さえておきたい6つのポイント

保護者として子どもの健康に最善を尽くすことは当然のことです。その中でもお口の健康は、食事から発音まで日常生活に大きく影響するため、小児矯正を検討している方もいるでしょう。

本記事では、子どもの歯科矯正のメリット・デメリット、矯正を考える際に押さえておきたいポイントを解説します。保護者が知っておくべき情報を網羅的に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

小児矯正

子どもの歯科矯正とは、歯並びや噛み合わせの問題を改善するために行われる治療のことです。

子どもの歯科矯正は大きく「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」に分けられます。Ⅰ期治療は乳歯から永久歯に生え変わる時期に行われます。

この時期は骨が成長する段階であり、顎の成長をコントロールして、永久歯が理想的な位置に生えるように土台作りを行います。

一方、Ⅱ期治療は、歯並びと噛み合わせを整えることを目的として行われる矯正治療です。Ⅰ期治療の後や永久歯がすべて生え揃った時期に始められ、歯を1本ずつ動かして歯並びと噛み合わせを整えます。

当院で行っている小児矯正については、以下の記事を参考にしてください。

>>>ばなな矯正歯科 恵比寿の子ども矯正(小児矯正

子どもの歯科矯正のメリット

子どもの矯正は何歳から

子どもの歯科矯正は成長段階で行うⅠ期治療が効果的です。早期に始めることで以下のようなメリットを享受できます。

顎の成長をコントロールできる

Ⅰ期治療では顎の成長をコントロールし、永久歯が正しい位置に生えるように導きますこの成長を利用した治療は、大人の矯正治療ではできません。

早期に歯並びと噛み合わせの問題を解決することで、Ⅱ期治療の必要がなくなったり、行なったとしても抜歯が不必要になるなど、子どもの負担を減らすことができます。

コミュニケーションがスムーズになる

歯並びが乱れていると、子どもでも見た目にコンプレックスを感じたり、コミュニケーションに影響を及ぼすことがあります。

歯並びが整うことで、見た目への不安が軽減されるため、自己肯定感が向上し、友人や家族との交流が楽しくなります。また、整った歯並びは相手に好印象を与え、コミュニケーションを円滑にします

むし歯や歯周病の予防につながる

歯並びが整うと、食べかすや歯垢が溜まりにくくなることに加えて、歯ブラシが届きやすくなります。効率的に歯垢を取り除くことができ、むし歯や歯周病のリスクを軽減させることができます。

また、正しい噛み合わせを保つことで、将来的な歯の問題(むし歯や歯周病、顎関節症など)を予防することが可能です。

お口の機能が向上する

お口の機能には、食べる・話す・飲み込む・表情を作るなどの機能があります。これらの機能は成長に伴い発達していくものです。

しかし、口呼吸や指しゃぶりなどがあると、発達が阻害されてしまうことがあります。子どもの歯科矯正では、トレーニングを行ったり専用の装置を用いたりすることでお口の機能の向上を図ります

身体の健康維持につながる

子どもの歯科矯正により噛み合わせが整うと、食べ物を効率的に噛むことができ、消化吸収が促進されます。消化機能がスムーズに働き、栄養の吸収が効率的に行われるため、全身の健康維持につながります。

参考:e-ヘルスネット[情報提供] 歯・口の機能

子どもの歯科矯正のデメリット

子どもの歯科矯正は多くのメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。後悔しないためにもしっかり確認しておきましょう。

痛みを伴うことがある

Ⅱ期治療で行うワイヤー矯正やマウスピース矯正は、一時的に痛みが生じることがあります。

これは初めのうちは強く感じられ、食事や話すことに影響を及ぼすことも。しかし、ほとんどの場合、我慢できる程度の痛みで1週間程度でおさまります。

痛みが強い場合や痛みが継続する場合は、歯科医師の判断を仰ぎましょう。

むし歯のリスクが高まる

矯正装置の種類によりますが、取り外しができない固定式の場合、歯ブラシしづらくなることがあります。これにより、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

見た目の問題

Ⅰ期治療では夜間だけ装着する装置などがあり、その場合は日中の見た目に影響を及ぼすことはほとんどありません。

しかし、Ⅱ期治療に入りワイヤー矯正など目立ちやすい装置になると、見た目が気になるという方も少なくありません。

特に思春期の子どもにとっては、矯正装置が見えるとコミュニケーションに影響を及ぼすこともあります。

治療費が高額になる

矯正治療は専門的な技術が必要であり、また長期間にわたるため、治療費は決して安くはありません。一般的には全額自己負担(自由診療)となるため、総額の治療費や支払い方法について事前に把握しておくことが重要です。

子どもの歯科矯正を考える際に押さえておきたいポイント

子どもの歯科矯正を検討する際は、保護者として押さえておきたいポイントがあります。それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ポイント1|治療のタイミング

歯科矯正の適切なタイミングは、子どもの成長発育の具合や歯並びや噛み合わせの問題によって異なるため、一概に何歳からとは言えません。しかし、Ⅰ期治療を希望する場合は、6歳で一度矯正相談を受けることが望ましいです。

ただ、受け口の場合は早期治療が推奨されています。そのため、3歳の時点で噛み合わせが反対になっている場合や3歳児検診で指摘された場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

Ⅱ期治療は永久歯が生えそろう10~13歳頃から始められます。気になったら早めに歯科医師に相談することをおすすめします。

ポイント2|歯科医院選び

矯正治療は長期間にわたるため、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。

歯科医院を選ぶ際のポイントとしては、矯正治療の経験や実績、子どもとのコミュニケーション方法などを考慮すると良いでしょう。歯科医師と良好なコミュニケーションを取ることで、治療の進行状況を理解しやすくなり、必要なケアやアフターフォローもスムーズに行えます。

また、カウンセリング時に院内の衛生環境、スタッフの対応など確認しておくことも大切です。

ポイント3|費用

矯正治療は基本的に保険適応外です。

歯科医院によって異なりますが、費用には装置の料金だけでなく、毎月の調整料、保定装置料、観察料などがかかります。そのため、総額がいくらになるか、どのような支払い方法があるのか事前に確認し、しっかりと計画を立ててから治療を始めましょう

また、年間の医療費が一定額を超えた場合、税金の控除が受けられる医療費控除制度もあります。この制度を活用することで、矯正治療の経済的負担を軽減することができます。

ポイント4|子どもの協力

歯科矯正は、子ども自身の意思や協力がなければ成功しません。

矯正治療の必要性を理解し、治療に向き合う意欲があるかどうかを確認することも大切です。たとえば、治療による痛みや違和感、見た目の変化などを子どもにもしっかり説明し、子どもとよく話し合ったうえで治療を始めると良いでしょう。

また、治療中に嫌にならないように、不安を定期的に聞き出し、保護者としてサポートすることも大切です。

ポイント5|日常生活への影響

矯正治療中は、子どもの日常生活にも影響を与えることがあります。

たとえば、食事や歯磨き、スポーツや音楽活動など、さまざまな面で矯正装置の影響を受けることがあるため、受け入れられるかどうか事前に話し合いましょう。

ポイント6|アフターケア

矯正治療は数年という長い期間をかけて行われます。

また、完了後も歯並びが後戻りしないように保定装置の装着が必要です。

特に顎の成長は20歳頃まで続き、後戻りしやすいため、指定された期間は必ず保定装置を使用しましょう。

また、日々の歯磨きや定期検診といったアフターケアを怠ると、むし歯になったり再び歯並びが悪くなる可能性があります。矯正治療を始める前にその重要性を子どもにも理解してもらう必要があります。

子どもの歯科矯正でよくある質問

ここでは、子どもの歯科矯正でよくある質問について紹介します。

子どもが矯正装置をつけている間、食事に制限はありますか?

はい、制限があります。たとえば、硬い食べ物は矯正装置を壊す可能性があるため避ける必要があります。また、キャンディやガムのような甘い食べ物は、装置に付着すると取れにくくむし歯の原因となるため、摂取を控えましょう。

整えた歯並びは一生持ちますか?

そもそも歯並びは、加齢や頬杖など日常生活の癖によって少しずつ動きます。整えた歯並びを維持するためには、保定装置の装着が重要です。装着を怠ると歯は再び動き始め、歯並びや噛み合わせが悪くなることがあります。

歯並びは遺伝しますか?

身長や顔などが両親と似るように、骨格は遺伝するため出っ歯や受け口などは両親や親族に似る傾向にあります。しかし、歯並びの悪化はそれだけが原因ではありません。

指しゃぶり、舌の癖、早すぎる乳歯の喪失など、さまざまな習慣や環境が歯並びの問題を引き起こすと考えられています。

まとめ

子どもの歯科矯正を考える際に押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 治療のタイミング:子どもの成長発育や歯並びの問題に応じて、適切なタイミングで(3歳または6歳)始めましょう。
  • 選ぶべき歯科医院:信頼性や経験、コミュニケーション能力などを考慮して、相性の良い歯科医院を選びましょう。
  • 費用:費用を把握し、支払い方法を確認しましょう。
  • 子どもの協力:治療の成功には子ども自身の協力が不可欠です。
  • 日常生活の影響:矯正治療が日常生活に与える影響を理解し、子どもと話し合いましょう。
  • アフターケア:治療完了後も保定装置の装着やアフターケアが必要です。

これらのポイントをしっかり理解して、子どものために最善の選択をしましょう。

ばなな矯正歯科は、小児矯正にも対応しています。

小児矯正担当の歯科医師は子どもを持つ女性です。母親としての理解があるため、安心して治療を受けることができます。

子どもの歯並びに関する心配ごとがあれば、お気軽にご相談ください。ホームページからのご予約で、小児矯正の相談が無料で受けられます。

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