2023.11.20マウスピース矯正ワイヤー矯正歯科矯正
裏側矯正をおすすめしない理由7選!知っておきたいメリットとデメリット


「裏側矯正っておすすめなのかな?デメリットがあったら知りたい!」
裏側矯正は、歯の裏側にワイヤーの矯正装置を取り付けて行う矯正方法です。
一般的な歯の表側にワイヤーを取り付けて行う表側矯正と違い、他人にバレずに歯並びをきれいにできると、当院にもお問い合わせが多い方法です。
しかし、裏側矯正にもデメリットがあり、おすすめしない人もいます。
この記事では、裏側矯正をおすすめしない理由を7つ紹介します。
裏側矯正のメリットも合わせて解説しますので、自分にどの矯正方法が合っているのか検討中の方はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
裏側矯正をおすすめしない理由7つ

裏側矯正をおすすめしない理由にはどのようなものがあるのかを紹介します。
治療を始めてから「やっぱり表側矯正にすればよかった」と後悔しないために、デメリットや起こりうるリスクを事前にしっかり把握しておきましょうね。
違和感・異物感が大きい

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を付けるため、表側矯正よりも舌が装置に触れやすく違和感や異物感が強く出やすいです。特に治療開始直後は違和感を強く感じることが多いです。
この不快感に加えて、舌が擦れて傷ついたり口内炎ができてしまったりすると、「表側矯正にすればよかった」と後悔してしまうことも。
ほとんどの方は時間と共に違和感は薄れて慣れていきますが、口の中の感覚が敏感な方は裏側矯正は辛い可能性があるでしょう。
食事がしにくい
裏側矯正は、舌が矯正装置に当たるため食べにくく、食べ物が矯正装置に挟まりやすいというデメリットがあります。特に麺類などの細い食べ物は矯正装置に絡みやすく、野菜やお肉などの繊維質の食べ物も矯正装置に挟まりやすいです。
矯正装置に慣れるまでは、食事の時間がストレスを感じる時間になってしまう可能性があります。
滑舌が悪くなる
裏側矯正は舌が矯正装置に触れるため、喋りにくさを感じることがあります。特に舌を歯の裏側につける発音、例えばタ行やナ行がうまく発音できなくなり、滑舌が悪くなってしまうことも。
喋る機会が多い職業の方は、ストレスを強く感じる可能性が高いでしょう。
しかし、ほとんどの方は装置を取り付けてから時間が経過するにつれて慣れていくので、喋りにくさがずっと続くわけではありません。
歯磨きがしにくい
取り外しができない矯正装置の場合、矯正装置をつけたまま歯磨きをすることになるため、普段よりも歯磨きがしにくくなります。
特に裏側矯正は鏡で見て確認できないため、表側矯正よりも更に歯磨きの難易度が上がります。そのため、元々歯磨きが苦手な方、むし歯が多い方には裏側矯正はおすすめしません。
矯正中はどうしても磨き残しが多くなりやすいので、歯ブラシだけでなくデンタルフロスやタフトブラシなどを使ってより丁寧に歯磨きをする必要があります。
費用が高い
裏側矯正の相場は表側矯正よりも1.5倍ほど費用が高いため、なるべく費用を抑えて矯正治療をしたい方には裏側矯正はおすすめできません。
費用相場 | |
表側矯正 | 約70万~100万円 |
裏側矯正 | 約100万円~150万円 |
裏側矯正の費用が高い理由
- 高度な技術が求められる
- 表側矯正では既製の装置が利用可能なのに対し、裏側矯正では患者さんに合わせたオーダーメイドな装置が必要
歯科医院によっては事前に提示された矯正料金の他に、通院ごとに診察代や調整料、矯正期間終了後の保定装置費用などが加算されることもあります。治療を始めてから「こんなに高いと思わなかった」と後悔しないよう、費用については事前によく確認しましょう。
矯正期間が長い
裏側矯正は表側矯正よりも治療期間が3ヶ月から半年ほど長くかかる傾向があるため、なるべく短い期間で矯正治療をしたい方にはおすすめできません。
裏側矯正の治療期間が長い理由
- 矯正方法として難易度が高い
- 矯正装置の製作に時間がかかる
- 装置が小さくワイヤーも細いため、表側矯正に比べて歯の動きが比較的ゆっくり
装置の制作に関しては、デジタル技術の導入などにより期間が短縮されているクリニックもありますが、裏側矯正を選択した場合は表側矯正よりも長い時間がかかると思っておくべきでしょう。
「こんなに長くかかると思わなかった」と後悔しないために、ご自身の歯並びにおける必要な治療期間について、治療を始める前に歯科医師に確認する必要があります。
100%裏側だけに装置がつくとは限らない
裏側矯正というと全ての装置が歯の裏側に付くと思われがちですが、そうとも限りません。
前歯の表側に金属が見えるようなことはありませんが、歯と同色のプラスチックの使用、または奥歯の見えにくい箇所に針金や装置を取り付ける場合もあります。
表側矯正より目立ちにくいのは確かですが、全ての装置が裏側に付くと思っていると後悔してしまう可能性があるでしょう。
歯科医師の高い治療技術が必要
裏側矯正は表側矯正よりも歯科医師の経験や高い技術力が必要な矯正治療です。そのため、歯科医院選びを間違ってしまうと「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性があります。
矯正治療は専門的な知識や技術が必要なので、矯正専門で行っている歯科医院を選ぶのがおすすめ。
カウンセリング中に疑問に思うところがないか、経験した症例を見せてもらえるかなどを、複数の歯科医院を回ってチェックしてみるといいでしょう。
裏側矯正のメリット

裏側矯正をおすすめしない理由を解説してきましたが、裏側矯正だからこそ得られるメリットもあります。ここでは、裏側矯正が表側矯正と比べて優れているポイントを4つ紹介します。
周りにバレずに矯正ができる
裏側矯正のメリットといったら、真っ先に「目立たない」点を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。歯の表側にワイヤーを装着する表側矯正と違い、裏側矯正は歯の裏側にワイヤーを取り付けるため、他人から矯正装置は見えません。
周りの視線を気にすることなく治療を進められるので、人前に出る機会の多い接客業や営業職の方におすすめの矯正方法です。大人になってからの矯正治療で、裏側矯正を選択する方も多いですね。
表側矯正よりむし歯になりにくい
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、「磨き残しが多くなってむし歯になりやすいのでは?」と心配に思う方もいるでしょう。しかし、裏側矯正は表側矯正よりもむし歯になりにくいんです。
大きな理由としては、歯の裏側では常に唾液が循環していることがあげられます。唾液には自浄作用があり、むし歯の原因となる食べかすやプラークをきれいに洗い流してくれる効果があります。
歯の裏側はエナメル質が厚いため、むし歯菌の出す酸に対して歯の表側よりも耐性があるのも理由のひとつでしょう。
歯の表面が傷つきにくい
矯正装置を外すときに、歯表面のエナメル質を傷つけてしまうエナメルクラックというトラブルがあります。
歯の裏側は表側よりもエナメル質が厚いため、裏側矯正は歯の表面を傷つけにくいというメリットがあります。仮に傷つけてしまったとしても、歯の裏側で見えないため気にならないのも大きな特徴です。
舌癖防止で後戻りがしにくい
歯並びが悪くなる原因の一つに、舌で歯を押してしまう舌癖があります。舌癖があると、出っ歯などの不正咬合を引き起こしたり、矯正治療によってきれいに整った歯並びを後戻りさせてしまったりします。
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置が付くため、舌で歯を押す舌癖を抑制する効果が期待できます。
裏側矯正をおすすめしない人の特徴
裏側矯正にはメリットとデメリットどちらもあるため、自分に裏側矯正が合っているのかどうかは総合的に判断する必要があります。
裏側矯正をおすすめしない人の特徴は以下の通りです。
- 話す機会が多い
- 痛みに敏感
- なるべく予算を抑えたい
- 短い治療期間で矯正したい
- 歯磨き(歯ブラシ・フロスなど)が苦手
裏側矯正を検討する方の多くは「目立たない」という点に大きな魅力を感じていると思います。
ワイヤーを使わずに取り外し式のマウスピースを使用するマウスピース矯正も、周りには矯正していることはほぼバレずに治療が可能です。
口の中の違和感や話しにくさも裏側矯正より少ないので、この点をネックに感じている方はぜひマウスピース矯正も視野に入れて検討してみてください。
マウスピース矯正については、以下の記事で詳しく解説しているので合わせて参考にしてください。
マウスピース矯正とは?併せてばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正をご紹介
まとめ:裏側矯正はおすすめしない人もいるがメリットも多い
裏側矯正をおすすめしない理由について解説しました。
裏側矯正をおすすめしない人の特徴は次の通りです。
- 話す機会が多い
- 痛みに敏感
- なるべく予算を抑えたい
- 短い治療期間で矯正したい
- 歯磨き(歯ブラシ・フロスなど)が苦手
「目立たずに矯正できる」という大きなメリットに目がいきがちでデメリットをよく理解しないままに矯正治療を始めてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性があります。
矯正治療を選ぶ際には、メリットと同じくらいデメリットもしっかり把握した上で選択しましょうね。デメリットやリスクについても丁寧に説明してくれる歯科医院を選ぶと安心です。
ばなな矯正歯科恵比寿は矯正専門の歯科医院です。 裏側矯正をはじめ、取り外し可能なマウスピース矯正も取り扱っており、患者さん一人ひとりに最適な矯正方法を提案しております。 公式ホームページ・メール・電話・LINEからのご予約で検査と相談が無料になります。 裏側矯正に興味がある方、自分に裏側矯正ができるか不安な方はお気軽にご相談ください。 |