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2023.07.17ワイヤー矯正歯科矯正部分矯正

裏側矯正は後悔する?知っておきたいデメリットと注意点を解説

ボトックス
けいた

裏側矯正って目立たずに矯正できるし理想的だと思うけど、デメリットもあるのかな?

裏側矯正とは、一般的な矯正方法であるワイヤー矯正を歯の表側ではなく裏側に付けて行う矯正方法。他人に気付かれずに歯並びをきれいにできると、特に大人の矯正方法として人気です。

しかし、中には「表側矯正にしておけばよかった」と後悔する患者さんもいます。本記事では、どのような理由で裏側矯正を後悔している人が多いのか、代表的な理由を解説します。

高い費用を払って行った矯正治療を後から後悔しないためにも、裏側矯正で後悔しないための注意点についても分かりやすく解説しますので、合わせて参考にしてください。

裏側矯正で後悔する理由にはどのようなものがあるのかを紹介します。

裏側矯正で治療を開始したのに、途中で「やっぱり表側矯正にしたい」と表側矯正に変更する患者さんも少数派ではありますが存在します。裏側矯正のメリットばかりに目がいき、デメリットやリスクを正確に理解せずに治療を始めてしまうと、後悔することになりかねません。

事前にデメリットやリスクを把握していれば、歯科医師に相談して対策を打つこともできますので、しっかり理解を深めていきましょうね。

矯正装置が舌に当たり違和感が強い

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を付けるため、舌が矯正装置に当たり違和感が強く出やすいです。違和感だけでなく、舌が傷ついてしまったり口内炎ができたりと痛みが我慢できず「表側矯正にすればよかった」と後悔してしまうことがあります。

しかし、表側矯正も唇やその周辺への違和感はあり、唇の内側に口内炎ができやすいというデメリットがあります。舌感が悪くなるのは裏側矯正ならではのデメリットですが、表側矯正と裏側矯正どちらにしても口の中の違和感はあると考えていいでしょう。

喋りにくい

裏側矯正は舌が矯正装置に当たることから、表側矯正よりも喋りにくさを感じやすいです。舌を歯の裏につけて発音するタ行やナ行が発音しにくく、滑舌が悪くなってしまうことも

特に矯正装置をつけた直後は違和感や痛みが出やすいため、話すことが苦痛になってしまう方もいます。しかし、ほとんどの方は矯正装置をつけて時間が経つにつれて慣れて気にならなくなるため、喋りにくさがずっと続くわけではありません。

食事がしにくい

裏側矯正は舌が矯正装置に当たるため、食べにくさを感じやすいというデメリットがあります。表側矯正よりも食べ物が矯正装置に挟まりやすく、特に麺類などの細い食べ物は裏側の矯正装置に引っかかりやすく、ストレスに感じやすいでしょう。

極端に硬いものや粘着性の強いものは矯正装置が壊れやすいため、矯正中は注意が必要です。

歯磨きがしにくい

表側矯正も裏側矯正も歯磨きのしにくさはありますが、裏側矯正は鏡で矯正装置が見えないため、より歯磨きがしにくいです。矯正期間中はどうしても磨き残しが多くなりやすいため、矯正前よりも時間をかけて丁寧に歯磨きをする必要がありますね。歯ブラシだけでは汚れを完全に除去できないため、ワンタフトブラシや歯間ブラシなどを上手に使っていきましょう

表側矯正より費用が高い

裏側矯正は表側矯正よりも費用が1.5倍ほど高くなる傾向があります。

【裏側矯正の費用が高い理由】

  • 表側矯正よりも高度な技術が必要
  • 既製品の矯正装置が使える表側矯正と違い、患者さんに合わせたオーダーメイドの矯正装置を作る必要がある
矯正の種類費用の相場
表側矯正約70~100万円
裏側矯正約100~150万円

歯科医院によっては事前に提示される矯正料金以外にも、通院ごとに診察代や調整代、矯正期間終了後には保定装置代などがかかることもあるため、費用に関しては事前にしっかり確認しておきましょう。

治療期間が長い

裏側矯正は表側矯正よりも治療期間が3ヶ月〜半年程度長くなる傾向があります。

【裏側矯正の治療期間が長い理由】

  • 矯正方法として難易度が高い
  • 矯正装置の作成に時間がかかる
  • 表側矯正に比べて装置が小さくワイヤーが細いため、歯が動く速度が緩やか

ただし、必ず治療期間が長くなるわけではないため、自分の歯並びの場合はどの程度の治療期間が必要か、事前に担当医に確認しましょう。

表側にも装置を付けることがある

裏側矯正というとすべての装置を歯の裏側に付けると思いがちですが、そうとも限りません。表側矯正のように前歯に金属がくることはありませんが、歯と同じ色のプラスチックを付けたり、奥歯の見えにくい部分に針金や装置をつけたりする場合もあります

表側矯正より目立ちにくいのは確かですが、全ての装置が裏側に付くと思っていると後悔してしまうでしょう。

裏側矯正のメリット

裏側矯正にするメリットはどのようなものがあるのでしょうか。表側矯正と比べて裏側矯正が優れているポイントを4つ紹介します。

装置が見えないため周りにバレにくい

裏側矯正の一番のメリットは、他人から矯正装置が見えないことです。矯正していることを他人に知られるのが嫌という方にとっては大きなメリットですよね。

他人の目を気にせずに矯正中でも人前に出られるため、接客業や営業職などの人と接する機会が多い職業の方におすすめの矯正方法です。

歯の表面のエナメル質が傷つきにくい

矯正治療中や矯正装置を外すときに、歯表面のエナメル質を傷つけてしまうエナメルクラックというトラブルがあります。エナメル質は歯の表側よりも裏側の方が厚いため、裏側矯正の方がエナメル質を傷つけにくく、仮に傷ついてしまったとしても歯の裏側のため気にならないというメリットがあります。

参考:日本舌側矯正歯科学会「舌側矯正とは?」

歯周病やむし歯になりにくい

矯正治療中は歯磨きがしにくいため歯周病やむし歯が発生しやすくなりますが、裏側矯正は表側矯正に比べて歯周病やむし歯になりにくい傾向があります。

大きな理由としては、歯の裏側は常に唾液が循環しており、唾液による自浄作用でむし歯菌を停滞させずに洗い流す環境が整っていることがあげられます。歯の裏側はエナメル質も厚いため、むし歯菌の出す酸に対して歯の表側よりも耐性があるのも理由のひとつです。

舌癖防止で後戻りリスクが減る

歯並びが悪くなる原因の一つに、舌で歯を押してしまう舌癖があります。舌癖によって出っ歯を引き起こしたり、矯正治療でキレイな歯並びになっても後戻りしてしまうことも。

矯正装置が歯の裏側に付くことで、舌で歯を押し当てる癖を抑制する効果が期待でき、矯正装置自体が舌癖防止の役割を果たします

裏側矯正で後悔しないための注意点

裏側矯正のメリットとデメリットが分かったところで、実際に裏側矯正で後悔しないために注意したいポイントを5つ紹介します。矯正治療は費用も高く、期間も数年単位でかかるため大きな決断です。治療を始めてから後悔しないためにも、事前にしっかり把握しておきましょう。

1. 治療計画や使う矯正器具の説明を聞く

治療計画や使う矯正器具の説明を聞く

実際に治療が始まってから「こんなこと聞いてない」とならないためには、治療の進め方を歯科医師任せにせずに自分自身でしっかり理解しておく必要があります。矯正治療の治療計画や使用器具についての説明は、事前に担当医から詳しく聞いておきましょう。

事前のカウンセリングで治療について不明な点や心配な点についても、遠慮なく質問しましょう。

事前に確認しておきたいポイント

  • 矯正装置装着の開始時期
  • 通院の頻度
  • 総額でかかる費用
  • トータルの治療期間
  • 保定期間

治療についてしっかり納得できた状態で治療開始するためには、事前の歯科医師とのコミュニケーションはとても重要です。

2.裏側矯正のデメリットを理解する

裏側矯正と表側矯正、それぞれにメリットとデメリットがあります。治療が始まってから後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解することが大切です。

治療の良い面だけでなく、デメリットとリスクについても丁寧に説明してくれる歯科医院だと安心ですね。

3.セカンドオピニオンを利用する

担当医の診断や治療方針に不安や疑問がある場合は、他院の歯科医師に意見を求めるセカンドオピニオンをしてみましょう。矯正治療は歯科医師の技術や知識がとても重要な治療です。歯科医師が変われば診断結果が変わるということも珍しくありません

矯正治療は費用も期間もかかる治療なので、心から納得がいく状態で始められるようにしたいですね。

4.矯正開始後しばらくは食事の予定は控える

矯正開始後しばらくは、人との食事の予定はなるべく入れないでおくと安心です。

矯正装置に伴う痛みは個人差があり、まったく痛みはなかったという人もいれば激痛だったという人もいます。最初は矯正装置による違和感も強いため、人と会って話すこと自体が億劫になってしまうことも。

物が挟まりやすく矯正治療の開始後数日間は痛みが出ると考えて、なるべく予定を入れないのが無難でしょう。

5.保定装置をしっかりつける

矯正治療で後悔した理由の一つに「後戻りしてしまった」という意見があります。後戻りを防ぐためには歯科医師の指定通りに保定装置をつけることが重要です。

せっかく矯正治療を頑張ったのに、最後の保定装置をさぼったがゆえに台無しになってしまったということのないよう、保定装置はしっかりつけるようにしましょうね。

裏側矯正の後悔に関するよくある質問

ここでは、裏側矯正の後悔に関するよくある質問について紹介します。

出っ歯は裏側矯正できない?

出っ歯の矯正は裏側矯正の対象となります。歯は矯正装置が付いている方に引きこまれやすい性質があるため、歯の裏側にブラケットやワイヤーを付ける裏側矯正は出っ歯の治療に適した矯正治療です。

裏側矯正できない人もいる?

基本的には表側矯正ができる方は裏側矯正もできます。しかし、稀に「あなたは裏側矯正はできない」と言われたという声も聞きます。

裏側矯正できない人の特徴

  • 表側矯正もできないほど歯並びの乱れが大きい
  • 噛み合わせが深い
  • 舌が極端に大きい

裏側矯正は表側矯正に比べて医師の高度な技術と知識が必要なため、相談した歯科医師の経験不足で「裏側矯正できない」と言われるケースもあります。他院の歯科医師に意見を求めるセカンドオピニオンをしたら問題なく裏側矯正できる場合もあるので、何人かの歯科医師の意見を聞くのは大切ですね。

マウスピース矯正については、以下の記事で詳しく紹介しているので合わせて参考にしてください。

マウスピース矯正とは?併せてばなな矯正歯科恵比寿のマウスピース矯正をご紹介

まとめ:裏側矯正で後悔しないために知識をしっかりつけよう

裏側矯正で後悔しないためのポイントについて解説しました。

裏側矯正は「目立たない」という大きなメリットがある一方で、

  • 違和感が強い
  • 食事がしにくい
  • 歯磨きがしにくい
  • 費用が高い
  • 治療期間が長い
  • 表側に装置を付けることがある

といったデメリットも存在します。

しかし、近年ではこれらのデメリットも矯正装置の進化と共に改善されており、メリットの方が大きいと感じる方は非常に多いです。矯正方法を選ぶ際には、良い面と悪い面をしっかり把握した上で選択しましょう。

ばなな矯正歯科恵比寿は矯正専門の歯科医院です。裏側矯正をはじめ、取り外し可能なマウスピース矯正も取り扱っており、患者さん一人ひとりに最適な矯正方法を提案しております。公式ホームページ・メール・電話・LINEからのご予約で検査と相談が無料になります。裏側矯正に興味がある方、自分に裏側矯正ができるか不安な方はお気軽にご相談ください。

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