2023.01.12マウスピース矯正歯科矯正
「インビザラインを22時間つけるのは無理」とならないための対処法を紹介


インビザラインを22時間装着するのは無理…。時間が守れないとどうなるんだろう?
インビザライン矯正はマウスピースを22時間以上装着することが推奨されているため、このような不安や疑問を持つ方もいるでしょう。本記事では、マウスピースの装着時間について不安を感じている方に向けて
- 22時間以上の装着が推奨されている理由
- 22時間の装着が無理と感じたときの対処法
- 装着時間を守るためのポイント
などについて解説します。インビザライン矯正に限らず、多くのマウスピース矯正は1日20~22時間以上の装着が推奨されているので、他のマウスピース矯正を行なっている方もぜひ参考にしてください。
この記事の目次
インビザラインとは?
インビザラインとはアメリカのアライン・テクノロジー社が開発したマウスピース型矯正装置です。透明なマウスピースを毎日22時間以上装着し、定期的に交換することで歯並びと噛み合わせを改善します。
インビザライン=マウスピース矯正と思われている方もいらっしゃいますが、インビザラインはマウスピース矯正のメーカーの一つです。マウスピース矯正とインビザラインの関係は下記の表を参考にしてください。
メーカー名 | 商品名 | |
---|---|---|
車 | トヨタ社 | アルファード |
しょうゆ | キッコーマン社 | 搾りたて生しょうゆ |
マウスピース矯正 | アライン・テクノロジー社 | インビザライン |
マウスピース矯正 | ストローマン社 | クリアコレクト |
マウスピース矯正 | 当院オリジナル | aaligner |
マウスピース型矯正装置は自分で取り外しができるので、食事や歯磨きは矯正前と同じように行えます。しかし、マウスピースの装着時間や交換時期を守らなければならず、自己管理能力が求められる矯正方法です。
22時間以上の装着が推奨されている理由

インビザライン矯正は、マウスピースの装着時間を守ることが重要です。インビザラインでは22時間以上の装着が推奨されています。ここでは、その理由についてお話しましょう。
インビザライン矯正の特徴
- 矯正装置であるマウスピースは、自分で取り外しができるため自己管理が大切
- マウスピースを20時間(推奨は22時間)以上装着することで、継続的な矯正力が加わって歯が動く
- 装着時間が短いと計画通りに歯が動かない、もしくは後戻りしてしまうこともある
歯科矯正は歯に継続的な力を加えることで、歯を動かすことができます。ワイヤー矯正の場合、矯正治療が完了するまで装置を取り外すことができないため、24時間継続的に力が加わっている状態です。
一方、インビザライン矯正のマウスピースは自分で取り外しが行えます。そのため、外している間は歯に力を加えることができません。
インビザライン矯正はマウスピースを20時間以上装着することで歯に継続的な力が加わり、動かすことができます。そのため、装着時間が短くなると効果が望めなくなります。それどころか、並べた歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを起こす可能性も。
後戻りが起きてマウスピースが合わなくなると、治療計画を立て直さなければなりません。計画通りに進めるためにもインビザライン矯正では22時間の装着が推奨されているのです。
また、マウスピース矯正は継続的な力をかけることがポイントです。そのため、つけたり外したりしているよりは、連続して長時間装着した方が良い結果が得られます。
マウスピースの装着時間と装着期間の考え方については、以下の記事で詳しく紹介しているのであわせて参考にしてください。
インビザラインを22時間装着するのが難しいと感じやすい方

装着時間を守るのって思っていたよりも大変だわ…
SNSやインターネット上ではこのような後悔の声を目にすることがあります。以下に当てはまる方は22時間の装着が難しいと感じることがあります。
間食が多い方
インビザライン矯正中は、マウスピースをしたまま食事はできません。間食する際もマウスピースを外し、食後は歯磨きをしてから再装着する必要があります。
そのため、もともと間食が多い方は、22時間装着することが難しいと感じることがあります。加えて、気軽に間食ができないことにストレスを感じてしまうかもしれません。
外食やイベントが多い方
外食を頻繁にする方、会食といったイベントが多い方は、1回の食事だけで1時間を越えてしまうことがあります。また、上司や取引先との食事は相手に気を遣わなければならないことも多く、マウスピースの着脱や歯磨きするタイミングを見つけるのが大変だと感じてしまうこともあるでしょう。
旅行回数が多い方
インビザライン矯正中は、薄くて透明なマウスピースを使用します。記念撮影も見た目を気にすることなく行えるので、矯正前と同じように旅行を楽しむことができます。
しかし、旅行の目的がご当地グルメを楽しみたいという方は注意が必要です。取り外しが行えるので食事を楽しむこともできますが、外している時間が長くなると装着時間が不足する可能性があります。
自己管理が苦手な方
もともと自己管理が苦手な方は、毎日22時間装着するのが難しいと感じやすいです。慣れるまではつけ忘れてしまったり、慣れた頃には食後の歯磨きが面倒になって外したまま過ごしたりすることも少なくありません。
22時間の装着が無理と感じたときの対処法

外食やイベントなどでマウスピースを外す予定がある場合は、22時間装着できないこともあるでしょう。けれども、装着しなかったことで生じる治療計画のズレや後戻りは避けたいものです。ここでは、装着時間が守れないと感じたときの対処法について紹介します。
20時間装着する
インビザライン矯正は22時間の装着が推奨されていますが、難しい場合は20時間の装着を目標にしましょう。1日4時間程度外すことができるので、時間に余裕を持って食事や歯磨きができます。
マウスピースの装着を優先する
マウスピースは食後、むし歯や歯周病にならないために歯磨きをしてからつけることが大切です。しかし、外出先ではすぐに歯磨きができなかったり、口がすすげなかったりすることも多いもの。
このような場面では、マウスピースの装着を優先することをおすすめします。ただし、帰宅後すぐに歯磨きしてお口の中を清潔に保ちます。また、食後すぐに装着した場合はマウスピースにも汚れが付着しているので、よく洗浄してから再装着しましょう。
交換時期を延ばす
装着時間を守れなかった日が続くと、計画通りに歯を動かすことができません。このようなケースでは次のマウスピースに交換した際、強い痛みが生じたり、すき間ができたりすることがあります。
そのまま進めてしまうと、さらに計画とのズレが生じてしまい、マウスピースの作り直しが必要になることも。このような場合は、歯科医師と相談のうえで交換時期を延ばしましょう。
歯科医師に相談する
装着時間が連日にわたって守れない、マウスピースの装着が億劫に感じてしまう方は、まずは担当の歯科医師に相談しましょう。ここで紹介した以外の対処法をアドバイスしてもらえる可能性があります。
また、他の矯正方法を検討することも選択肢の一つです。矯正方法には表側ワイヤー矯正、裏側ワイヤー矯正、ハーフリンガル矯正などさまざまな方法があります。連日装着できない方は、そもそもマウスピース矯正が向いていなかったという可能性もあるので、担当の歯科医師とよく相談し、適切な矯正方法を選択しましょう。
インビザラインの装着時間を守るためのポイント

インビザライン矯正に限らず、マウスピース矯正では装着時間を守ることが矯正治療成功の近道です。ここではマウスピースの装着時間を守るポイントを4つ紹介します。
食事の時間を決める
インビザライン矯正は食事と歯磨き以外は基本的に装着したままになります。そのため、食事の時間をあらかじめ決めておき、食後はすぐに歯磨きをするといった習慣を身につけると装着時間不足の解消につながります。
スマートフォンを活用する
スマートフォンを持っている方は、搭載されているリマインダー機能やアプリを活用しましょう。リマインダー機能とは、入力したスケジュールやタスクをアラームなどで通知する機能です。外食先などでマウスピースを外した際、リマインダーを設定しておくとつけ忘れ防止につながります。
また、インビザライン矯正中に役立つアプリのダウンロードもおすすめです。マウスピースの装着時間の記録ができたり、交換時期を通知してくれたりする機能もあるので自分に合ったアプリを活用しましょう。
以下の記事では、ばなな矯正歯科恵比寿でおすすめしているアプリを紹介しているので参考にしてください。
歯ブラシセットを持ち歩く
食後すぐに歯磨きができない場合は、外したままにするのではなくマウスピースの装着を優先することが大切です。とはいえ、むし歯や歯周病にならないか心配になる方もいるでしょう。外出先で食事をしたときもすぐ歯磨きできるように、歯ブラシセットを持ち歩くこともおすすめです。
予備のマウスピースを持ち歩く
外出する際は必ず予備のマウスピースを持ち歩くようにしましょう。なぜなら、万が一外出先でマウスピースの紛失や破損した場合、1つ前のマウスピースをつけることで後戻りが防げるからです。
また、紛失や破損を防ぐために、外したらケースに保管することも大切です。バッグが小さく、マウスピースケースを持ち運べない場合は、マウスピースが入っていたチャック付きの袋を活用しましょう。
インビザラインの装着時間に関するよくある質問
ここでは、インビザラインの装着時間に関するよくある質問について紹介します。
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1日だけ外したときの影響は?
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マウスピースを1日外していたからといって歯の動きに影響を与えることはありません。しかし、2・3日となると影響は大きくなります。通常、1日外した場合は、交換時期を1日延長することで対策できます。マウスピース矯正の種類などによって対応が変わりますので、当院の患者様でつけ忘れがあった場合はLINEにてお尋ねください。
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装着時間が短くなるから食べ歩きはできない?
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インビザライン矯正中でも食べ歩きは可能です。ただ、食べ歩きと言っても、常に食べ続けていることは少ないでしょう。食べないときはマウスピースを再装着することで装着時間不足を防げます。ただし、つけたり外したりしていると歯に継続的な力がかからないため、できるだけ連続してマウスピースを装着することがポイントです。
まとめ
インビザライン矯正に限らず歯科矯正は、歯に継続的な力を加え、動かすことによって歯並びと噛み合わせを整える治療方法です。
インビザライン矯正はワイヤー矯正と違って、矯正装置を自分で取り外せます。しかし、マウスピースは毎日20時間以上(推奨は22時間以上)の装着をしなければ、計画通りに治療を進めるのが困難になります。
装着時間を守るには、規則正しい生活を心がけ、スマートフォンの機能やアプリなどを上手に活用しましょう。
ばなな矯正歯科恵比寿は矯正専門の歯科医院です。インビザライン矯正をはじめ、クリアコレクト、aaligner(エーアライナー)といったさまざまなマウスピース矯正を提供しています。
公式ホームページ・メール・電話・LINEからのご予約で検査と相談が無料になります。マウスピースの装着時間が守れるか不安な方、マウスピース矯正に興味がある方はお気軽にご相談ください。