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2023.09.11マウスピース矯正ワイヤー矯正後戻り矯正歯科矯正部分矯正

歯列矯正の痛みはいつまで続く?痛みの原因と対策方法を解説!

歯を動かして歯並びや噛み合わせを整える歯列矯正は、「眠れないほど痛い」「歯があたるだけで痛い」と言われることがあります。これから歯列矯正をはじめる方にとっては、心配になる話でしょう。しかし、歯列矯正の痛みは適切な対策を講じることで、痛みを緩和することができます。

今回は、歯列矯正の痛みの原因や、すぐにできる対策を解説します。痛みに敏感な方、歯列矯正の痛みでお困りの方はぜひ参考にしてください。

歯列矯正で痛みがでる期間には個人差がありますが、矯正装置をはじめてつけた日から数日間がもっとも痛むと言われています。子どもの矯正では3日ほど、大人の矯正では数日~1週間ほど痛みが続きます。

参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会 矯正歯科治療について

それ以降は、徐々に痛みが落ち着き、食事中に不便を感じなくなるでしょう。数日様子を見ても我慢できないような痛みが続く場合や、痛みに不安を覚える場合は、歯に強い力がかかり過ぎているかもしれません。その場合は、早めに歯科医師へ相談して確認してもらうようにしましょう。

歯列矯正で痛みがでる原因

「歯列矯正は痛い」と聞いたことがある方も多いでしょう。では、歯並びを改善する歯列矯正はなぜ痛みを伴うのでしょうか。歯列矯正中に痛みがでる原因は、主に以下の3つが挙げられます。

ここでは、それぞれの痛みが起こる原因を詳しく解説します。

歯が動く痛み

ワイヤー交換をした日や、はじめて装置を付けた日は痛みがでやすくなります。中でも、装置をはじめて付けた日は痛みを感じやすく「歯列矯正中はずっと痛みが続くのかな?」と不安を覚えることもあるでしょう。

矯正治療は、硬い骨の中で周囲の骨を圧迫したり吸収したりして歯を動かします。痛みがでているということは、歯がしっかりと動いている証拠です。まったく無痛で治療を進めることは難しいため、痛みはきちんと治療が進んでいる証拠と考えると、少しの我慢は必要なのかもしれません。

参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会 よくある質問・相談室

装置が頬の内側にあたる痛み

矯正治療中は、長期間お口の中に装置が入っています。長時間の食事や会話によって、装置と粘膜が擦れたり、一部の粘膜にあたり続けると痛みを感じやすくなります。とくに、ワイヤー矯正では奥歯のワイヤー処置が甘いと、刺さるような痛みや違和感を覚えることがあるでしょう。

また、マウスピース矯正でも縁(ふち)の研磨が甘いと歯ぐきにあたり痛みを感じやすくなります。装置による痛みは慣れることがないため、歯科医院へ連絡して調整してもらいましょう

咀嚼するときの痛み

矯正装置をはじめて付けたあと数日間や、調整した日は痛みを感じることが多いでしょう。歯を積極的に動かしている期間は、歯が少し揺れるため繊維性の多い野菜やお肉、硬いものを噛むと痛みがでやすくなります。

どうしても摂取しなければならないものを除き、痛みがでている期間は柔らかいものから様子を見ながら食べるようにしましょう。うどん、蒸しパン、グラタンなどがおすすめです。数日様子を見ると、痛みが徐々に軽快して通常の食事ができるようになります。

歯列矯正で痛みがでたときの対策方法

矯正治療中に耐えられない痛みを覚え、「ご飯が食べられない」「いつまで続くの?」と不満を感じることがあるでしょう。いくら治療中といっても、できれば快適に過ごしたいものです。矯正治療中にあまりにも痛みが続くようであれば、以下の対策をしてみましょう。

柔らかいものを中心に食べる

積極的に歯を動かしている期間でなくても、矯正期間中は歯が不安定な状態です。そのため、歯ごたえのあるものを食べるのに顎が疲れたり、噛み切れなかったりすることがあります。食事に不便を感じる方は、柔らかいものを中心に食べるようにしましょう。

ただし、偏ったものばかりを食べると栄養バランスが崩れて、歯の周辺組織や歯ぐきに栄養が行き渡らず、歯が効率よく動かなくなる可能性があります。食事メニューを工夫して、栄養も摂れるように心掛けましょう。

矯正用のワックスを活用する

矯正用ワックス
矯正用ワックスで保護すると痛みが和らぎます

ワイヤーやブラケットがあたって痛みがでている場合は、矯正用ワックスで保護しましょう。ワイヤーやブラケットがあたり続けていると口内炎になったり、痛みが悪化したりしてしまいます。装置による痛みは様子を見ていても軽快をしないことが多いため、違和感を覚えたら積極的にワックスを活用するようにしましょう。

ワックスを活用しても痛みが和らがない場合は、歯科医院で遠慮なく処理してもらうことも大切です。当院では、ワイヤー矯正の方を対象に無料で矯正用ワックスをお渡ししているので、お困りの方はお気軽にお知らせください。

痛みがでているところを冷やす

歯が動いていることによって痛みを感じる場合は、患部を冷やすことで落ち着くことがあります。保冷剤や氷などをガーゼで包み、冷やしながら様子を見ましょう。お風呂上りや寝る前など、身体が温まると痛みがでやすくなるため、強い痛みで眠れないときなどに有効的です。

ただし、冷やし続けることにより、矯正力が弱まることが考えられます。痛みを回避するために、あらかじめ冷やしておくなどの行為は避けましょう

痛み止めを服用する

矯正治療で歯を動かすときは、歯の周辺組織が吸収と再生を繰り返しているため、炎症が起きている状態です。そのため、炎症を抑える効果のある痛み止めを服用すると、痛みが落ち着きます

しかし、痛み止めは炎症を抑える効果があるため、歯の動きを鈍らせてしまう可能性があります。痛み止めを服用するのはどうしても耐えられないときだけに留め、頻繁に服用するのは控えましょう。また、念のため市販のものではなく、歯科医院で処方されたものを服用すると安心です。

装置を一時的に取り外す

マウスピース矯正のような取り外せる装置であれば、一時的に取り外して様子を見てみましょう。ただし、装置を取り外している間は矯正力がかからないため、あまりにも長時間外してしまうと、治療計画が乱れてしまう可能性があります。

また、取り外すことによる痛みの緩和は一時的なものに過ぎません。歯科医院で確認してもらうまでの数時間、大事な予定までの数時間などに留め、取り外すことが習慣にならないよう注意しましょう。

合わせて読みたい>>>マウスピース矯正で起こり得る5つの違和感とやわらげる方法を紹介

歯科医院へ相談する

さまざまな対策を講じても痛みが落ち着かない場合は、歯科医院へ連絡して歯科医師に診てもらいましょう。痛みの原因が分かると、適切な処置やアドバイスが受けられるでしょう。

また、すぐに立ち寄れる方は、自分で対策をする前に歯科医師の指示を仰ぐほうが安心です。自己判断で対処してしまうと、矯正治療に影響を与えることもあります。不安や疑問に感じることがあれば、小さなことでも相談しておくようにしましょう。

まとめ

歯列矯正は硬い顎の骨のなかで歯を動かすため、少なからず痛みを感じてしまうでしょう。しかし、個人差はあれど矯正治療中に痛みがあるのは正常で、まったく痛みを感じない方のほうが珍しいかもしれません。どうしても耐えられない痛みがあるときは、以下のポイントを意識して対策してみましょう。

・歯が動くときの痛みは異常ではない
・装置による痛みは早めに粘膜などを保護する
・食事は柔らかいものを中心に様子を見ながら食べる

矯正治療中でも適切な対応をとれば、快適に過ごすことが可能です。


歯科医師とよくコミュニケーションを取り、うまく矯正治療中の痛みと向き合って過ごしましょう。当院では、お仕事や学業に忙しい方や、急なトラブルにも対応できるよう、通いやすい診療時間を設定しています。矯正中の痛みでお困りの方、矯正中の痛みが心配な方はぜひ当院へご相談ください。

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