ばなな歯科 ばなな矯正歯科恵比寿

Topics

2023.10.09ボトックス歯科矯正

ボトックス注射のアフターケアは?効果を長持ちさせるポイントを紹介

歯科で行われるボトックス注射は、歯ぎしりや食いしばりを緩和するために用いられます。しかし、ボトックス注射は1度の施術で半永久的な効果が得られるのではなく、3~6ヶ月毎に施術を受ける必要があります。

「せっかく打ったのであれば、少しでも効果を長持ちさせたい」と思う方もいるでしょう。効果を長持ちさせるためには施術後のケアが重要です。

そこで本記事では、正しいアフターケアと効果を長持ちさせるポイントについて解説します。

ばなな矯正歯科恵比寿は矯正歯科ですが
矯正をしない方のボツリヌストキシン注射のみの施術も可能です

歯ぎしりや食いしばりがある方やエラ張りが気になる方はお気軽にご相談ください。

>>>ボツリヌストキシン注射の料金表

ボトックス注射*とは、ボツリヌス菌から抽出したタンパク質(A型ボツリヌス毒素)を成分とした製剤のことです。

A型ボツリヌス毒素には、アセチルコリンの分泌を抑制する働きがあります。アセチルコリンとは、筋肉の運動に関係する神経伝達物質です。

筋肉が緊張している箇所にボトックスを注入すると、アセチルコリンの分泌が抑制され、筋肉の緊張や過剰な動きを弱めることができます。

*ボトックス注射という表記について一般的に知られている「ボトックス」はアラガン社製の製品名です。正式名称は「ボツリヌストキシン製剤」と言います。当院では、韓国のヒューゲル社が製造販売している「ボツラックス」を使用。これは、ボトックスのジェネリックに該当するボツリヌストキシン製剤で、韓国のMFDS(食品医薬品安全処、旧KFDA韓国食品医薬品安全庁)から医薬承認を受けています。

期待できる効果

ボトックス注射は主にシワやたるみの改善などに用いられていることから、美容のイメージがあるという方も多いでしょう。しかし、歯科でも以下のような治療で用いられています。

歯ぎしり・食いしばりの緩和

ボトックス注射は、歯ぎしりや食いしばりを緩和する効果が期待できます。

歯ぎしりや食いしばりの原因はストレスと言われています。ストレスによって引き起こされる歯ぎしりや食いしばりは、必要以上に咬筋*を使ってしまうため筋肉が発達し、エラが張ったような状態になることもあります。

ボトックスを咬筋に注入することで、過剰な力が入りにくくなり緊張を緩めることが可能です。それにより、歯ぎしりや食いしばりの改善やエラ張りの解消が期待できます。

*咬筋とは下顎を上下に動かす働きがあり、主に食べ物を噛むときに使う筋肉です。

ガミースマイルの改善

ガミースマイルとは笑ったときに歯ぐきが過剰に見える状態のことです。

ガミースマイルの原因はお口周りの筋肉、骨格、歯並びなどが考えられます。

筋肉のうち、上唇を上に挙げる「上唇挙筋」と「上唇鼻翼挙筋」の過剰な働きによってガミースマイルが生じている場合は、ボトックス注射で改善が期待できます。

梅干しシワの改善

梅干しシワは、口を閉じたときに顎に現れるシワで、下唇を上にあげる働きがある「オトガイ筋」という筋肉が緊張することで起こります。

ボトックスをオトガイ筋に注入することで筋肉の緊張を緩めると、シワが軽減する可能性があります。ただし、出っ歯・受け口・開咬といった歯並びが原因で梅干しシワが生じている場合は、ボトックス注射では効果が得られにくい可能性があります。

根本的に解決するためには、歯科矯正が必要です。

参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会 矯正歯科治療について

人中短縮

人中とは鼻の下から上唇の間にある溝のことです。人中が長いと面長な印象を与えてしまうことがあります。

ボトックスを上唇付近の口輪筋に注入することで、上唇が上向きになり、人中が短く見えるようになります。

口角挙上

口角が下がると、不機嫌であったり老けているといった印象を与えてしまうことがあります。口角が下がる原因は下顎にある「口角下制筋」の過剰な働きによるものです。

そこにボトックスを注入すると、筋肉の働きが弱まるため、口角が上がりやすくなります

参考:日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020 筋肉の働き

効果が現われるまでの期間

ボトックス注射の効果は、すぐに現れるわけではありません。

施術後3〜4日で少しずつ筋肉の働きが弱まりはじめ、1〜2週間程度で効果が安定します。

※ただし、効果が現われるまでの期間や感じ方には個人差があります。

持続期間

ボトックス注射の持続期間は一人ひとり異なりますが、施術後3〜6ヶ月を目安に効果が少しずつ減少していきます。

効果を維持するためには、定期的に施術を受ける必要があります。

施術の流れ

ボトックス注射は一般的に以下のような流れで行います。

①カウンセリング
カウンセリングを行い、ボトックス注射が必要かどうかを歯科医師が判断します。妊娠中や授乳中などはボトックスの施術が受けられません。
②マーキング・施術
メイクを落とした状態で注射する場所にマーキングを行い、表面麻酔を塗った上で適切な位置にボトックスを注射します。施術自体は10~15分程度で終わります。
③クーリング
施術後は注射した部位を冷やします。その後、異常がないか確認したら施術完了です。注射部位を避けてメイクをすることもできます。

以下の記事ではエラボトックスのリスクや副作用について解説しているので、あわせて参考にしてください。

>>>エラボトックスのメリット・デメリットは?副作用・リスク・注意点について

ボトックス施術後のアフターケア

ボトックス注射は施術後のダウンタイムが短く、ほとんど痛みを感じません。

効果は3〜6ヶ月程度持続します。しかし、日常生活の過ごし方によっては効果が軽減してしまうことも。施術後の腫れや痛みをできるだけ抑え、効果を持続させるためにはアフターケアが重要です。

ここでは、ボトックス注射後のアフターケアやダウンタイム中にしてはいけないことを紹介します。

長時間の入浴・サウナ・岩盤浴は避ける

施術当日の長時間の入浴やサウナ、岩盤浴は避けましょう。

なぜなら、これらの行為によって血行が促進されると施術部位に内出血や腫れが起きる可能性があるからです。

施術当日は、ぬるま湯でシャワーを浴びる程度にしましょう。また、翌日から1週間程度は、適度な温度のお湯で入浴を行い、血行促進を避けることをおすすめします。

注射部位の触れすぎやマッサージを控える

注射部位に手をあてたり、擦ったりなど触れすぎには注意しましょう。また、施術後から約3日間はマッサージを控えます。

マッサージによって薬剤が広がると、思わぬ部位に影響を与えてしまう可能性があるためです。

化粧水や乳液を使用する場合は、やさしく塗る程度にしましょう。強い摩擦や刺激は施術部位に負担をかけ、効果が軽減する可能性があるため注意が必要です。

飲酒を控える

施術当日は飲酒を控えましょう。アルコールの摂取は血液の循環を促進し、血管を拡張させる効果があります。そのため、施術部位で内出血が起こりやすくなる可能性があります。

激しい運動を避ける

激しい運動にも注意が必要です。ジムやホットヨガなど、体温が上昇するような激しい運動は、内出血や腫れが生じるリスクを高める可能性があります。

施術後約1週間程度は激しい運動を控えるようにしましょう。また、施術当日の水泳は、傷口から感染するリスクがあるため、避けましょう。

施術後すぐに横にならない

施術後すぐに横になるとボトックスが流れる可能性があるため、施術後4時間程度は横にならないようにしましょう。

紫外線対策をする

日焼けは皮膚表面の温度を上昇させ、ボトックスの効果を低下させる可能性があります。

施術後~1週間程度は施術部位が直射日光にあたるのを避け、日焼け止めを使うなどして紫外線対策を行いましょう

肌の弱い方は当日のメイクを控える

ボトックスは基本的に施術後すぐにメイクできます。しかし、肌の弱い方は負担をかけると腫れや赤みを引き起こしてしまう可能性があるため、できれば控えた方が良いでしょう。

ボトックス注射の効果を長持ちさせるポイント

ボトックス注射の効果を長持ちさせるポイントは以下の通りです。

定期的にボトックス注射を打つ

個人差がありますが、ボトックスの持続期間は3〜6ヶ月程度です。

ボトックスは1度打ったからといって永続的に効果が持続するものではなく、一定期間で効果が薄れてしまいます。効果を持続させるためには、定期的にボトックス注射を打つことが必要です。

歯科医師の指示を守る

ボトックスの効果を長持ちさせるためには、歯科医師からの指示に従いましょう。

たとえば、施術頻度を守ることが挙げられます。ボトックス注射は、定期的に打つことで効果が持続できますが、短い頻度で打つと効果が得られにくくなったり、表情が不自然になったりすることも。

思わぬトラブルを引き起こさないためにも、歯科医師が指示した頻度で施術を受けることが重要です。

過度に血行促進させる行為は避ける

ボトックス注射の主成分は、タンパク質です。タンパク質は熱により形状が変わる性質があり、効果が低下する可能性があります。

ボトックスを注射した後は、上記のセクションで紹介した体温の上昇や血行を促進する行為を避けることが大切です。

まとめ

ボトックスはダウンタイムが比較的短い施術ですが、施術後は以下の点に注意が必要です。

  • 長時間の入浴・サウナ・岩盤浴は避ける
  • マッサージをしない
  • 飲酒は避ける
  • 激しい運動は避ける
  • すぐに横にならない
  • 直射日光にあたらない

適切なアフターケアを行うことで、ボトックスの効果を長く維持することができます。また、施術頻度など歯科医師の指示に従うことが大切です。

ホーム